近所のスーパーマーケットから宇宙まで……益田ミリの自由な思考が、あなたの日常を再発見させてくれるコミックエッセイ【書評】

【漫画】本編を読む
シンプルで温かみのあるタッチで、日常のことをほのぼのと、ときに深い洞察を交えて描く作風で人気の益田ミリ氏。『スーパーマーケット宇宙』(益田ミリ/KADOKAWA)は、雑誌『ダ・ヴィンチ』で7年間連載していたものに描き下ろしを加えて書籍化したもので、スーパーマーケットに並ぶさまざまな商品を見ては、宇宙規模のオモシロ空想を展開したり、子どもの頃に思いを馳せたりするという、本作も益田ワールドが全開の一冊となっている。
また、1969年生まれの益田氏が子どもの頃に食べ、今でも売っているお菓子やアイスクリームなどのエピソードもあるので、特に同じ世代の人はきっと共感することだろう。
本書冒頭の「はじめに」で益田氏が語っているように、スーパーマーケットでの買い物は必要なものを買えば15分足らずで済む。だから生活ルーチンとして半ば無意識に店内を回っている人は少なくないだろう。もちろん忙しい毎日のなかでそうなるのは当然だが、本書を読むと、今度スーパーマーケットに行ったら、店内をぐるっと回ってみようかなという心の余裕が生まれ、買い物に行くのが少し楽しみになるかもしれない。
文=nobuo
