まさか、義母がそんなことをしていたなんて……。驚いたゆみこさんは夫に相談。義母を揺さぶり、真相を確かめようとしました。

「もちろん、娘には『どんな理由があっても、人の財布からお金を盗ってはダメだよ』と言い聞かせました」

 瞳ちゃんの告白から2日後、夫はスピーカーにした状態で義母に電話。お泊り会のお礼や近況報告をした後、「そういえば、物騒な時代だからうちに見守りカメラを設置してたんだけど、この前、うちに来た時、ゆみこの財布を触ってなかった?」と嘘を交えて、義母に尋ねました。

「そしたら、義母は突然、焦り始めて。『バッグから落ちそうになってたから拾ったのよ』と言い、『忙しいから、また今度ゆっくり話そうね』と電話を切られてしまいました」

 義母の反応を受け、ゆみこさんらは瞳ちゃんの話が本当であると確信したそう。その後、ゆみこさんは義母の訪問時には寝室にある鍵付きの引き出しに財布をしまうようになりました。

「スマホ決済をすることが多くて、財布にいくら入っているのか把握できてなかった私も悪かったです。事実を知ったら、娘を叱る前に自分がしっかりしなきゃと恥ずかしくなりました」

 選んだ方法はよくありませんでしたが、親を守ろうと反撃に出た瞳ちゃん。子どもにとって親は守りたい存在にもなるからこそ、親側は子どもがそんな気持ちにならないように気を付けていきたいものです。
<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291