【注意喚起】「勝手に敷地に入ってくる」謎のアジア人が「農機具回収しています」と農村を徘徊中!?

写真拡大 (全5枚)

農村に出没する“不用品回収業者”

近年、金属部品が用いられているさまざまなものが盗難に遭っている。とくに太陽光発電設備、エアコンの室外機、水道メーターなどがよく狙われているようだ。鉄や銅といった金属価格の上昇に伴い、金属部品が多く用いられている機器が窃盗団のターゲットにされ、深刻な被害をもたらしている。

横浜市では水道メーターの盗難が相次いだ。今年の4月(17日現在)だけで71個のメーターが盗難に遭い、総額19万280円の被害が出ている。また、室外機の盗難被害も多く、警察庁によると’24年は3397件の盗難があり、過去5年間でおよそ13倍に増加しているとのことだ。

このような背景もあり、’25年10月1日に古物営業法施行規則が改正された。電線、エアコンの室外機などは取引金額に関わらず、本人確認が義務の対象となった。しかし、金属部品を目的とした窃盗は現在でも相次いでおり、次に狙われているのは、農機具だという。

農機具は高値で買い取りされることもある。また、多くの金属パーツが用いられている。それに目を付けたのか、最近では「いらないなら持って帰るよ」と農家に声をかけて回る外国人が出没しているというのだ。

関東近県で米、野菜などを育てているAさん宅に来たのは不用品回収業者を自称する外国人だった。「勝手に敷地に入ってきて怖かった」と振り返る。

断ったのにまたやってきた

「4月の初め、家にいきなり2人組のアジア系の外国人が『不用品回収しています』と訪ねてきました。出ていくと、すでに敷地内に勝手に入って置いてある農機具やクワやスコップを指差しながら『これいらないなら無料で持って帰るよ』と歩き回り始めたんです。

田舎なので敷地が広く、雑に放置している我々も悪いですが、すべて現在も使用している道具で不用品ではありません。一見だとわからない場所にあるものまで指さすので、なぜその場所にあることを知っているのかと怖くなりました」

急に現れたアジア系の不用品回収業者の自由すぎる行動に対して、「何かされるのでは」という恐怖感があったため、敷地内を勝手に歩かれても注意することができなかった。1度目は、「全部必要だから渡せない」と断って帰ってもらったが、翌週になると、また同じ2人組が「不用品ありませんか」と尋ねてきたという。

「『どうですか。いらないもの出ましたか』と言うんです。何度来ても同じですし、ニヤニヤしながら敷地内を勝手に歩き回りながら農具を指しています。こんな田舎で、カネになるものはないですが、最近新聞やニュースで見る窃盗団なのかなと思いました。『渡す気はないから帰ってください』と、玄関の扉を閉めたら5分くらいしてやっと帰ってくれました」(Aさん)

Aさんが近所に住む知人の農家にこの話をすると、「ウチにも来た。同じように敷地内の農機具を指差しながら歩き回られて迷惑だった」という。強引に不用品回収をする悪徳業者の可能性や、窃盗団の下見といった線も考えた結果、Aさんたちは警察に連絡をし、見回りをしてもらいたい旨を伝えると、それ以降外国人たちが来ることはなくなったそうだ。

このような「押し買い」に近い強引な買い取りの被害はネット上でも散見される。

〈外国人が不要な農機具引き取りますと来たんだけど、買い取りじゃないからスルー。ブルーシートかけているのに、よく場所がわかったな。昔よく盗まれていたバッテリーのように、盗難に遭う可能性もでてきた〉

〈中国地方の田舎に住んでいますが、数年前から山奥にまでアジア系の金属買い取り業者がやって来るようになりました。それと同じ時期に近所の農家で金属製の農機具や刈払機が盗まれる事件が多発しています〉

農村部では不用品回収業者も増加傾向で、さらには農機具を狙った窃盗も増えている。茨城県警が公表している’25年の自動車盗難の発生状況によると、被害が多い車種にプリウスや、ランドクルーザーといった人気車種に次いでトラクターが5位にランクイン。盗難車全体の4.8%を占めるという結果となった。窃盗団からすれば農機具であってもターゲットになり得るのだ。

金属価格の高騰によって、さまざまなものがターゲットにされる中古市場。一部の農機具の不用品回収業者は、古物商の免許を持っておらず、違法に営業している疑いがある。不用品を無料で引き取るには一般廃棄物収集運搬業の許可が必要となる可能性が高い。また、窃盗団が下見をしている可能性もあるため、怪しい業者が来た場合は対応をせず、警察などに連絡をするほうが賢明だろう。

※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。

情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips

公式X:https://x.com/FRIDAY_twit

取材・文・写真:白紙緑