「トレードしないでくれ!」衝撃8発で地元ファンが悲鳴 MLBに適応し始めた村上宗隆に再燃する“放出説” Wソックスに浮上する「シナリオ」とは?

ハイペースで本塁打を量産している村上(C)Getty Images
豪快な打撃が米球界を騒然とさせている。現地時間4月19日、敵地でのアスレチックス戦に「3番・一塁」で先発出場したホワイトソックスの村上宗隆は、5回無死一塁の第3打席に、3試合連続となる特大の第8号を放った。
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開幕22試合での8号は、日本人選手初の快挙。大谷翔平や松井秀喜といったスラッガーたちですら成し得なかったハイペースである。シーズン序盤の出来事とはいえ、村上がMLBでの“攻め方”に慣れてきた証と言えよう。
低調な打率(.208)や空振り率(40.6%)の高さというマイナス要素に反比例するように、長打率(.542)やOPS(.918)といったパワー系の指標はハイアベレージを維持。さらに長距離砲として重要視される平均打球速度(95マイル=約152.8キロ)、バレル率(25.9%)も“エリート級”と呼べる値を叩き出しており、パワーヒッターとして十分に勝負が出来ている。
存在感を示し始めた怪物の現状には、球団のレジェンドも目を見張る。2005年にホワイトソックスを世界一へと導いた名将であるオジー・ギーエン氏は、米イリノイ州地元局『Chicago Sports Network』のハイライト番組において「不用意にボール球に手を出さない。だから、あれだけの四球を取れている。打席の中でじっくりと見極めて、絶好の速球が来たらドンッて感じだ」と激賞。
さらに「微調整を繰り返して、変化球にも対応し始めている。だから相手としてはストライクを投げざるを得ない」と続け、投手との駆け引きで主導権を握る村上の“支配力”を褒めちぎった。
オフにホワイトソックスと締結したのは、2年総額3400万ドル(約52億7000万円)の“短期契約”。ポスティング公示当初に予測された最大2億ドル(約308億円)という金額を考えれば、かなりのトーンダウンと言えたが、2年後に迎えるFAでの大型契約獲得を見据えたものでもあった。
そうした中で、長距離砲としてのポテンシャルを発揮している出だしは上々。ゆえに一部のファンからは、「ムラカミがトレード期限までに放出される可能性の方が高い」「きっと、このまま行ったら売りに出される」「君がトレードを志願したとしても、私はそれを完全に飲み込むよ」「トレードしないでくれ」「1年目では売り飛ばさないでくれ」と、早くもトレードでの“放出”を危惧する声が噴出している。
MLBでは、夏のトレード市場で、ポストシーズン進出が絶望的となったチームが主力を売り、チーム再建に踏み切るケースはままある。今季もここまで年間108敗ペースで負けているホワイトソックスが、将来的に高年俸が生じるリスクを考え、早々に村上を売り手市場に出す可能性は小さくない。
現状の勢いを維持し続ければ、“世界一”を争う強豪球団が獲得に踏み切る――。村上を巡っては、そんなシナリオも現実味を帯びてくるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
