「最初の出会いは最悪でした(笑)」今月限りで現役引退する石神深一騎手がオジュウチョウサンを語る 引退式での一問一答
今月限りで現役引退する障害の名手・石神深一騎手(43)=美浦・フリー=の引退式が18日、全レース終了後の中山競馬場のウィナーズサークルで行われた。多くのファンが見守る中、騎手仲間や競馬関係者から約25年間の活躍をねぎらわれ、最後に3度胴上げされた。
引退式での一問一答は以下の通り。
―今どのようなお気持ちですか?
「まだ引退ではないので、来週もありますし、緊張しています(笑)」
―来週に向けては、どのようなお気持ちですか?
「どうやったら勝てるかな、と考えています」
―ぜひ有終の美を飾っていただきたいと思います。改めて25年の騎手生活を振り返っていかがでしょう。
「いろんないい馬に出会えましたし、たくさんの人たちに応援してもらって楽しかったと思います」
―25年間、日々どのようなことを考えながら競馬と向き合ってこられたのでしょうか?
「いろんなことを考えていました。人に信頼されるように、馬のことを考えたり、いろいろと考えていました」
―特に障害馬を育てていくにあたって、どういうことをポイントに育てていかれたのでしょうか。
「一番はメンタル面ですね。歩様などもそうですし、まだ苦しがっていないかなとか、そういうところは毎日気にしていました」
―石神深騎手と言うとオジュウチョウサンとのコンビが大きな印象に残っていますが、最初の出会いはどうだったのでしょうか。
「最初の出会いは最悪でした(笑)。全然、言うことをきかなかったので(苦笑)」
―それをどういうふうに育てていかれたのでしょうか。
「怒って落とされたりしての繰り返しで、できたら褒めてあげてというのを繰り返しているうちに、ああなりました」
―どのあたりから「これは」と思われましたか。
「やっぱり(16年の中山)グランドジャンプを勝つ前のニホンピロバロンに負けたレースで、ちょっと失敗しての2着だったので、これはうまく乗れば化けるな、と思いました」
―印象に残っているレースはありますか?
「全部が印象に残っていますが、オジュウが最後にJG1を勝った22年の中山グランドジャンプかなと思います」
―石神深騎手にとって、オジュウチョウサンはどういう競走馬でしょうか?
「あんな頼もしい相棒は、なかなか出会えないと思います」
―つい先日、オジュウチョウサンに会いに牧場へ行かれたそうですが。
「相変わらず元気そうで安心しました。うるさくて声をかけるどころじゃなかったです。『ホーホー、ホーホー!』と言っていました(笑)」
―引退してもそのあたりは変わらない、と。
「そうですね。引退しても僕に怒られてました(笑)」
―いよいよ来週でラスト騎乗です。ファンの皆様の存在を、どのように感じていらっしゃいましたでしょうか。
「本当に年を取ってから皆さんの声援が力になったと言うか、励みになりました。ケガしてから復帰した後、声をかけてもらったりして助かりました」
―最後に競馬ファンの皆様にごあいさつをお願いします。
「25年とちょっと、本当に応援してくださってありがとうございました。僕は障害界から今月いなくなってしまいますけど、障害ジョッキーのみんなは障害を盛り上げようと頑張っていますし、もちろん平場(平地)のジョッキーもみんな頑張っていますし、これからも日本中央競馬会の競馬を見て、いっぱい馬券を買ってくださると、JRAも売り上げが上がると喜びますし、売り上げが上がると障害にもお金を使ってくれるので、皆さんにかかっています。よろしくお願いします。長い間、ありがとうございました」
