[4.12 J1百年構想EAST第10節 川崎F 0-2 鹿島 U等々力]

 鹿島アントラーズは前半に苦しい展開が続いたが、後半の2ゴールで勝利した。MF鈴木優磨は1ゴール1アシストの活躍。「今日は強気で鹿島らしさを前面に出していこうと話をしていた。前半苦しい時間がたくさんあったけど、それを乗り越えてよく勝った」と勝利の喜びを噛みしめた。

 前半は川崎フロンターレにチャンスを作られた。鈴木は風の影響も明かす。「押し込まれると風の影響もかなりあった」。それでも、GK早川友基の活躍もあり、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半8分、鹿島は敵陣PA内でファウルを受けてPKを獲得。キッカーは「順番が決まっている」ということで鈴木が務めた。GKスベンド・ブローダーセンとはファジアーノ岡山に所属していた昨季、J1第11節で対戦しており、PKを止められた悔しさがあった。「絶対に決めてやるという思いを持っていた」。ブローダーセンの動きを待ちながら、冷静に逆を突いてゴール。「リベンジできてよかった」と力を込めた。

 後半19分、鈴木は左サイドから大きくクロス。「中に強い選手がいるので。早いタイミングで上げれば何か起きる」。そう鈴木が予想したとおりに、ファーサイドでFWレオ・セアラがゴールに押し込んだ。

 前々節のジェフユナイテッド千葉戦(○2-1)、前節の水戸ホーリーホック戦(●1-1/PK2-4)を振り返り、鈴木は「自分たちの目指すべきサッカーをもう一度考えさせられた」と語る。「最近はみんな考えすぎて、思い切りの良さがなかった」。首位の座を守る時間が続くなかで、昨季王者の自信を思い返し始めている。

「まだまだ今日の試合を見てわかるとおり、完成されたチームではない」。常勝を目指すからこそ、ひとつの勝利に満足はしない。鈴木は「慢心せずに一つひとつ課題をクリアして、なおかつ鹿島らしさも残しつつがんばっていきたい」と、白星でスタートさせたシーズン後半戦を見据えていた。

(取材・文 石川祐介)