万博のヌルヌルが横浜に「転生」 2027年の園芸博に出展へ、ランドマークタワーで常設展示も

大阪・関西万博でメディアアーティストの落合陽一さん(38)が手がけたシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」が、来年の国際園芸博覧会(園芸博)に出展される。落合さんが7日、正式に発表した。横浜ランドマークタワー(横浜市西区)で年内の常設展示も決まり、園芸博の機運を高める。
ヌルヌルは、鏡面のような膜材で覆われた外観が特徴。内部も鏡張りで、仏教哲学の「空」と計算機科学の「null(未定義性)」を融合した概念を表現した。昨年4〜10月の万博で約60万人を集めた。
移設の希望に応えてクラウドファンディングで資金調達し、約2億8千万円を集めた。専門家の推薦と一般投票による今年2月の「みんなの建築大賞」(文化庁協力)で大賞に選ばれている。
旧上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷、旭区)で来年3月に開幕する園芸博に、「null⁴(テトラヌル)」と名付けて「転生」(落合さん)させる。出展エリア「Village(ビレッジ)」内の里山がテーマの一角に4棟が設置される。
万博の世界観を再構築し、建物自体が回転したり、発話したりする仕掛けを構想。内部は別々の演出を予定し、来場者はスマートフォンで作成したアバター(分身)を投影して楽しめるという。この日、東京都内で会見した落合さんは「大阪のレガシー(遺産)を横浜のモメンタム(機運)につなげる」と意気込んだ。
ランドマークタワー内の常設展示は「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」と命名し、万博の鏡張りの空間を移設する。計5室で構成し、広さや演出用の発光ダイオード(LED)を拡充するという。
