【明治安田J1百年構想リーグ】川崎フロンターレ 0−5 横浜F・マリノス(3月22日/MUFGスタジアム)

【映像】虹がかかったような「華麗ゴラッソ」

 横浜F・マリノスのMF天野純が、美しすぎるミドルシュートでスーパーゴール。レジェンド・中村俊輔を彷彿とさせる一撃にファンが大歓喜している。

 横浜FMは3月22日の明治安田J1百年構想リーグの第8節で、川崎フロンターレとMUFGスタジアム(国立競技場)で対戦。50,275人の大観衆が駆けつけた神奈川ダービーで、5ゴールを奪って大勝を収めた。

 5ゴールの中でとりわけ圧巻だったのが、62分の3点目だ。後半開始早々にMF遠野大弥の負傷を受けてトップ下に投入された天野は、53分にゴールを挙げると、その10分後にも黄金の左足で国立に衝撃と熱狂をもたらした。

 高く上がったロングボールをセンターサークル内で巧みにフリックした天野は、そのままFW谷村海那のパス交換で川崎の守備ブロックを中央突破。谷村が左斜めに持ち運んでMF橘田健人を引き付け、左足で右斜めにパスを出すと、ペナルティーエリア手前で天野が再びボールを持った。

 背番号40は左足の前にボールを置き、細かなステップでボールとの歩幅を調節し、左足をシャープに振り抜く。美しい弧を描いたボールは、ブロックに来ていた川崎のDF松長根悠仁、横っ飛びしていたGKスベンド・ブローダーセンの手をかわし、ゴールの左上隅に決まった。

 天野は左足でシュートを放った直後、フォロースルー後の体重移動のまま右方向に歩みを進めていた。“確信歩き”をするほどの会心の一撃だった。

林陵平氏も「スーパー!」と絶賛

 解説の林陵平氏は「きたー!スーパー!」と叫び、「この巻き、天野は得意ですよ。イメージ通り。キックが上手いんで、あの軌道が見えたと思うんですよね。足元に少し入っていますけど、身体をうまく開いて浮かす形。少しループ気味にね」と称賛した。同じく解説の田中裕介氏が「中村俊輔さんっぽいですね」と続くと、林氏も「ぽいですね」と同意しつつ、「でも、天野です」と呼応した。

 ファンもSNS上で「完全に俊輔路線入ってる」「天野が一番うまいんよ」「完璧なシュート」「俊輔かよ!」「美しい虹がかかったぜ!」「横浜に虹をかける男」「アマジュン最高だわ」「やっぱりアマジュンには10番を付けて欲しい」と、歓喜しながらその姿をトリコロールのレジェンドに重ねていたようだ。
 
 この日の天野は、後半のみの出場ながら2ゴール・1アシストの大活躍。今季は先発ゼロで途中出場ばかりだが、かつて横浜FMの10番も背負ったファンタジスタがそのサッカーセンスを改めて証明した。

 Jリーグ公式サイトによれば、試合後のインタビューで「(遠野)大弥にあのようなアクシデントが起きてしまい、苦しいリハビリを経ているのは分かっていたので、彼の代わりにしっかりできるように責任を持ってピッチに入りました」とまず仲間を気遣う。そのうえで、話題のゴールについては「2点目は俺らしいゴールというか……。GKが前に出ていたので、緩く打てば入るかなと打ちました」と明かした。

 自身1点目の後に涙ぐんでいたことについては、「この間も言いましたが、家庭の事情でこの1週間つらい時間を過ごしました。(前節)水戸戦は試合に出られるメンタルではなかったし、なんとか立て直して、チームメートやスタッフのサポートがあってここまで来られました。サッカーより大事なものがあるとこの1週間感じて、ピッチに立てることに感謝しながらこれからもやっていきたいです」と心情を吐露。それでも「今日のパフォーマンスはキャリアナンバー1じゃないでしょうか(笑)」と笑顔を見せた。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1百年構想リーグ)