3列7人乗りSUVがフルモデルチェンジ! メルセデス・ベンツ新型『GLB』発表 車内は広く快適に
EVとマイルドハイブリッドを展開
メルセデス・ベンツは、2代目となる新型『GLB』を発表した。『CLA』の兄弟車となる7人乗りSUVだ。
【画像】3列目も広くなった? 人気の7人乗りSUVが2代目へ!【新型メルセデス・ベンツGLBを詳しく見る】 全69枚
外観は初代モデルを踏襲しているが、内部は完全に刷新されている。コンパクトカー向けに開発された新プラットフォーム『MMA』を採用し、EVとハイブリッド車の両バージョンを展開する。

2代目となった新型『GLB』 メルセデス・ベンツ
新型GLBはMMAベースのモデルの中で最大サイズとなる。一回り小型のクロスオーバー『GLA』は来年登場する予定だ。
このセグメントでは珍しく、EVとハイブリッド車が用意された7人乗り仕様のプレミアムモデルで、直接的な競合車は少ない。ただし、EVに焦点を絞ると、テスラ・モデルY、アウディQ4 eトロン、フォルクスワーゲンID.4などがライバルとして挙げられる。その他、3列シートの電動SUVは、プジョーe-5008のような比較的安価なモデルか、ボルボEX90やキアEV9のように高価で大型のモデルばかりだ。
新型GLBは2026年初頭に発売される予定で、価格は兄弟車のCLAシューティングブレークより約2000ポンド(約40万円)高くなる見込みだ。つまり、ハイブリッド車の英国価格は約4万1000ポンド(約850万円)、EVは5万ポンド(約1030万円)弱となるだろう。
SUVらしい箱形デザイン
新型GLBは初代モデルと同様、直線的な2ボックスSUVのシルエットを採用している。『Gクラス』のアウトラインを彷彿とさせるものだ。また、EVとハイブリッド車のデザインはほぼ共通となる。
ハイブリッド車はクロームの星型パターンを備えたフロントグリルとイルミネーション付きフレームを標準装備している。一方、EVモデルは94個の星を配置したイルミネーション付きフロントパネルを採用しており、さまざまなパターンで点灯して「ドライバーを歓迎し、見送る」役割を担うという。

2代目となった新型『GLB』 メルセデス・ベンツ
フロントとリアのLEDライトにもスリーポインテッドスターがあしらわれ、リアのフルワイドライトバーはアニメーション表示も可能だ。さらに、サンルーフには158個の星が刻印されている。
新型GLBのボディサイズは、全長4732mm、全高1861nn、全幅1687mm、ホイールベース2889mmとなっている。全高が14mm低くなった以外は、全体的に大型化している。
メルセデス・ベンツによると、ホイールベースを60mm延長することで、タフなボディクラッディングとアンダートレイによって「SUVらしさ」を強調し、「より一層の自信に満ちた」スタンスを実現したという。
インテリアは大幅進化
ホイールベースは上位車種のGLCをわずかに上回り、2列目および3列目シートの居住空間が現行モデルより拡大されている。
3列目は身長約168cmまでの乗員が「快適」に座ることができる。さらに、ドア開口部の拡大と2列目シートの調整範囲拡大により、後部座席への乗降性が向上したという。

2代目となった新型『GLB』 メルセデス・ベンツ
ヘッドルームも拡大し、運転席で最大35mm、2列目で64mm、3列目で10mm増加した。
インテリアにおける最大の特徴は、『Sクラス』にも搭載されている大型の『スーパースクリーン』をオプションで選択できる点だ。これは10.25インチのドライバーズディスプレイ、14インチのセンタータッチスクリーン、14インチの助手席用インフォテインメント・タッチスクリーンを、単一の大型パネルに統合したものだ。
メルセデス・ベンツのMBUXインフォテインメントの最新バージョンを搭載し、「スーパーコンピューター並みの機能性」と謳われている。
常に最新状態を維持し、無線で新機能をダウンロードできる。ゲーム用グラフィックエンジンを搭載し、業界初となるマイクロソフトとグーグルのAI支援機能を内蔵している。
「ハイ、メルセデス」と話しかけることで起動するバーチャルアシスタントも強化され、AIのChatGPTを活用して「友人と交わすようなマルチターンの対話」を実現。短期記憶機能を備え、グーグルのAIであるGemini(ジェミニ)を駆使してパーソナライズされたナビゲーションを提供する。
しかし、タッチ操作と音声操作を強化した一方で、メルセデス・ベンツは「多数の顧客からの要望に応えて」物理的な音量調節ローラーとアダプティブ・クルーズ・コントロール用のスイッチを再導入した。
EV航続距離は最大631km
CLAと同様に、最初に発売されるのはEVモデルのGLB with EQテクノロジーだ。
最高出力272psの後輪駆動モデル『GLB 250+』と、354psの四輪駆動モデル『GLB 350 4マティック』が用意されている。

2代目となった新型『GLB』 メルセデス・ベンツ
85kWh(使用可能容量)のバッテリーを搭載し、最も効率の良いモデルでは最大631kmの航続距離を実現。同等の電動SUVの中では最長クラスを誇る。
最大320kWの急速充電に対応し、充電速度も最速クラスだ。メルセデス・ベンツによれば、わずか10分の充電で約260kmの走行が可能だという。
CLAと同様、高電圧の800V充電ハードウェアのみに対応している。欧州では国ごとに公共の充電環境に差があるため、例えば英国で一般的な400V公共充電器を使用するには、850ポンド(約17万円)のオプション品であるDCコンバーターが必要となる。
双方向充電(V2L)機能は、後日無線(OTA)アップデートで追加される予定だ。
発売後間もなく、エントリーモデルの『GLB 200』がラインナップに加わる。後輪駆動で、出力を224psに抑え、小型の58kWhバッテリーにより約450kmの航続距離を実現する。ただし、仕様詳細は未確定だ。
ハイブリッド車は来年後半に登場する。マイルドハイブリッドの1.5L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力136psまたは163psの前輪駆動モデルと、190psの四輪駆動モデルが予定されている。
1.3kWhのバッテリーと27psのトランスミッション一体型モーターを採用し、低速走行時にはエンジンを停止した状態での短距離走行が可能となる。
燃費についてはまだ公開されていないが、パワートレインを共有するCLAを参考にすると、新型GLBは21km/l台半ばと予想される。
