”Juju”こと野田樹潤選手
女性レーシングドライバー・”Juju”こと野田樹潤選手が、27日の都内で行われたイベント『フォーミュラE 2024 Tokyo E-Prixに関するDHLグループ記者発表会』に出席した。

野田選手はそこで、国際輸送物流会社で知られるDHLグループの「フォーミュラE アンバサダー」という役目が新しく決まって「モータースポーツで活躍するDHLは世界のグローバル企業、ドライバーにとって憧れでもありました。そんな会社から声をかけて一員になれたことは嬉しかったですし、自信にも繋がりました」と素直な喜びを語った。

▼ DHLグループ「フォーミュラE アンバサダー」に就任した、野田樹潤選手


さらに「ヨーロッパにいたときも、毎日のように見ていました。モータースポーツで凄く活躍していて、やっぱり思うのは、目立つ色合いのレースカーで素晴らしい結果もたくさん残しているので、もちろん知っていました。ヨーロッパでレースをやっているとき、急遽、部品が必要になったときに、DHLさんに凄くお世話になったこともありました」とDHLグループへの認識も語った。

競技人口の大半を男性が占めるモータースポーツ界。そこに立ち向かう日々のトレーニングについて話を聞くと「トレーニングでしたら、何か特別なものを取り入れるというより、基礎的なこと、地味なことを積み重ねていくことが、一番大事なかなと思っています」といい、また、メンタル面においては「色んなことを経験していく中で、楽しいこともあれば、苦しいこともある。そんな辛いことがあったとしても、それは将来、自分の糧になってくる。どんなことがあったとしても、自分が今、出来ることを考えてベストを尽くす。その全ての経験を楽しむように心掛けています」とスラスラ答えていた。

そんな野田選手は、つい先日までは高校生。4月からは大学生になるという。「最近は(日本最高峰の自動車レース)スーパーフォーミュラに日本人女性として初参戦が決まったということもあって、たくさんのメディアさんに取り上げて頂くことが増えて、来月、大学の入学式があるんですけれど、まだ、入学前の課題が未提出。なので、無事に終わるかな、大丈夫かなと思うようになってきて、ちょっと焦りを感じているんです」と内心をもらし、会場を和ませていた。

◆野田樹潤/プロフィール
東京出身、2006年生まれの18歳。
フォーミュラ1ドライバーの野田英樹の娘で、その父からスピードへの情熱を受け継いだ。3歳からカートを始め、4歳でレースデビュー。2017年から「FORMULA UNDER 17 & SENIOR」に参加し、11歳でF4マシンに乗り3戦全勝を収める。

ヨーロッパに渡り、デンマークF4とWシリーズで経験を積み、2023年イタリアF3選手権(ジノックスシリーズ)で優勝。同年のユーロフォーミュラ・オープンレースで女性として史上初の優勝を飾った。2024年の今シーズン、日本人女性として初・最年少ドライバーとして、日本国内最高峰で最速のスーパーフォーミュラにも参戦予定。