つり革の感染リスクこれで安心…「ふっく君」大反響 本業の看板受注減り、起死回生のアイデア商品

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 滋賀県草津市の看板製作会社が、新型コロナウイルスの感染リスク軽減を目指し、電車のつり革に直接手に触れず使うための用具「ふっく君」を開発した。本業の受注が減る中、端材を活用したアイデア商品で全国から注文も相次ぎ、「予想以上の反響で驚いている」という。

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 製作したのは屋外看板を手掛ける「広宣」(野路6丁目)。電車通勤の社員2人がコロナ禍で、不特定多数が触れるつり革を持つことに抵抗を感じると話したことがヒントになった。試作を重ね、老若男女に合う形や最適な強度を探った。

 ふっく君は高さ15センチ、幅10センチ、厚さ5ミリ。アクリル板の両面にカラフルな模様を印刷した塩化ビニールシートを貼っている。型に合わせ電気のこぎりでカットし、丁寧に仕上げている。

 自社の技術や材料を活用でき、電車利用の多い都市部で需要が見込めるため、4月末に通販サイト「BASE(ベイス)」で発売。インターネットニュースに掲載された5月中旬から1日20〜30個の注文が入るようになり、多い日は約100個に上る。首都圏など大都市部を中心に約400個を発送したが、まだ約100個が納品できていないという。

 横江満社長(67)は「大変な時期なので、積み上げた技術で感染予防や暮らしの安心に貢献したかった。手作業で大量生産は無理だが、多くの人に使ってもらいたい」と話す。絵柄は23種類あり、1200円(送料込み)。名前やロゴを入れた特注デザインにも対応する。

(まいどなニュース/京都新聞)