咲田友美さん
 少子化が問題視されている現代。生涯未婚率も上がっている中、なぜ結婚しない人が増えているのでしょうか。今回は「あえて結婚しない/したくない女性」をクローズアップしてみました。

 都内に住むフリーwebデザイナーの咲田友美さん(仮名・38歳)は、若い頃から結婚願望があまりなかったといいます。

◆適当に遊んでいたギャル全盛期時代

「ギャル全盛期の時代だったので適当に遊んでいるほうが楽しかったんですよね。地方の偏差値の低い高校だったので周りに進学する人がほとんどいなくて、専門学校に行くか就職する人がほとんどでした。

 私はそのとき彼氏がいたので、彼氏が高校卒業とともに東京に行くと言ったからなんとなく着いてきた……という感じです。でも、半年もしないうちに別れて同棲していた家も追い出されてしまったので、とりあえず寮付きの仕事なら何でもいいやと思って飲食店に就職しました」

 しかし、その飲食店も長くは続かなかったという咲田さん。1人暮らしができるほどのお金は貯まりましたが、その後も様々な職種についたといいます。

◆ベトナムで働いていたことも!

「色々やりましたね。派遣社員からエステの受付や営業など。でも、どれも長続きしなくて気付いたら25歳になっていました。周りの女友達は自分のやりたい仕事に没頭しているのを見て、自分も何か熱中できる仕事に就くことにずっと憧れていました。

 そんなとき、たまたま旅行したベトナムで、ホテルで働いてる日本人スタッフを見て『自分も海外で働きたい!』と思うようになったんです。そう思ったら、すぐに準備をして飛行機に乗っていました(笑)。

 最初は英語がまったくできなかったので、ベトナムで暮らす日本人専用のカスタマーセンターで電話対応の仕事に就きました。その頃から趣味でパソコンをいじるようになったんですが、最終的に自分でwebサイトを作れるようまでなったんです。それからさらに独学で勉強して、日本に帰ってきて資格をとって33歳で独立しました」

◆子供がいる人生を幸せに思えない

 独立して5年経ったいまでも、仕事が楽しいと話す咲田さん。なぜ、結婚願望がないのでしょうか。

「20代の頃からそこそこ遊んでいたので、今は仕事に落ち着きたいというのもありますね。それに海外にいるときからなのですが、現地で付き合った人とも結婚とか全然考えられなかったんです。そのときだけの遊ぶ相手……という感じで。

 当時から子供はできないようにと気を付けていたので、子供ができることに今でも怯えている、というのもあるかもしれません。でも、周りは『結婚しろ』とか『子供はかわいいよ』とか言ってくるんですよ。彼女達は結婚して子供を生んで幸せなのかもしれないけれど、私がその人生を歩むのは全然幸せに思えないんです。

 兄は結婚しているので、甥っ子はカワイイという気持ちはあるのですが。でも、子供が一緒だと海外旅行も優雅に楽しめないだろうし、飛行機の中で泣いている子供を見ると親が可哀想……と思っちゃう。そもそも結婚に向いてないのかもしれませんね」

 そんな咲田さんですが、なんと現在交際中の彼氏がいるというのです。

◆親たちから「結婚しないの?」と聞かれるけど…

「彼は36歳なんですけれど、あまり結婚願望はないみたいです。でも、彼の親やうちの親は『結婚しないの?』としょっちゅう聞いてきます。もし、子供ができたら結婚も考えるかもしれないけれど、この歳になるとなかなかできにくいですよね。

 それに私、将来的にはまた海外に住みたいので。彼も同じ考えだから付き合っているんですけれど、もし彼の考えが変わったら別れてもいいかなと思っています。

 周囲からは『結婚しないで老後はどうするの?』と言われるけれど、人間死ぬときはどうせ1人じゃないですか。『やっぱり結婚しとけば良かった〜!』と、思いながら死ぬのも悪くないと思いますよ(笑)」

 「こんなことを言うと『結婚できないのが可哀想』という目で見られることもあるけれど、人の目は関係ないですね」と言う咲田さん。結婚は本人の人生であり、本人が決めること。周囲がどうこう言う問題ではないのかもしれませんね。

<文/結城>

【結城】
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer