新スマホSoC「Snapdragon 855」はCPU性能1.5倍・2Gbps LTE──詳細発表
「Snapdragon 855」は、2019年のフラグシップAndroidスマートフォンに幅広く採用されるSoCです。X50モデムと組み合わせることで「5G」に対応する初の商用SoCでもあります。同SoC搭載の5Gスマホは米国では2019年前半に登場します。
地球上最強SoC、ゲーミングでも最強宣言
本日発表された詳細仕様によると、Snapdragon 845からの進化は下記のとおりです。
・CPU性能:45%増
・GPU性能:20%増
・AI性能:300%以上増(7TOPs以上)
・LTE:2.0Gbps Cat.20 7CA(S845は1.2Gbps)
・5G:X50モデム追加で対応
・Wi-Fi:802.11ax-ready, ac Wave 2, a/b/g/n
・60GHz Wi-Fi:最大10Gbpsのay,ad
・セキュリティ:超音波式画面内指紋認証をサポート
・急速充電:Quick Charge 4+
・製造プロセス:7nm
CPUにはARMベースの独自コア「Kryo 480」を採用。構成は1 x 高性能コア(2.84GHz)・3 x パフォーマンスコア(2.42GHz)・4 x 省電力コアの計オクタコアで、処理性能はSnapdragon 845比で45%向上しています。
グラフィックス性能は、GPUに独自コアの「Adreno 640」を採用したことで、Snapdragon 845比で20%向上。また、5分間ゲーミングをした平均パフォーマンスでも、他社の7nm SoC(ファーウェイ Kirin 980・Apple A12 Bionic)と比較して最高のパフォーマンスを発揮すると宣言します。
その他、ゲーミングに特化した「Snapdragon Elite Gaming」に準拠。リアルタイムのHDRレンダリングに対応するなど、ゲーム注力していることが示されました。

▲5分間のゲーミング性能を、競合の7nmSoC(Kirin 980・Apple A12)と比較。Snapdragon 855が最強であると宣言
▲システムパフォーマンスでも他の7nm SoCに対して優位だと強調また、既報の通りAI性能を大幅に強化。Snapdragon 845と比較して3倍以上に達し、処理能力は7TOPS以上。これは1秒間に7兆回の命令を実行できることを意味します。競合ファーウェイのKirin 980と比べても2倍の処理性能としていて、これにはHexagon 690のTensor Acceleratorや、Adreno 640・Kryo 480を組み合わせた第4世代AIエンジンの搭載が寄与しています。
ネットワークでは、Snapdragon X50モデムと組み合わせることで次世代移動通信の「5G」に対応。また、Snapdragon X24モデムを内蔵し、LTEは受信2.0Gbps(カテゴリー20・最大7CA)に達しています。クアルコムはSnapdragon 855について『マルチギガビット時代の幕開け』と表現します。また、最大10Gbpsの60GHz Wi-Fi 802.11 ayに対応する世界初のチップであることも紹介されました。
イメージング性能も大幅に強化しています。搭載するSpectra 380イメージプロセッサは、HDR 10+の4K 60fps動画撮影に対応。さらに4K HDRの人物動画にリアルタイムでボケ(bokeh)を付与することも可能です。

▲4K HDRの人物動画にリアルタイムでボケを付与することもできる
Snapdragon 855を搭載したスマートフォンは、サムスンが2019年前半に発売予定。また、OnePlusも搭載スマートフォンを最速で発売する予定です。その他、ソニーモバイルのXperiaやシャープのAQUOSシリーズなど、日本ブランドのAndroidフラグシップスマホの採用も期待できそうです。
