12月29日に行なわれたIBF世界ライトフライ級タイトルマッチ。この試合で勝利し、見事に3階級制覇を達成したのが日本の八重樫東さんでした。勇敢な戦いぶりと、「私事ですが」という切り出しからリング上で奥さまにベルトをプレゼントするという家族想いの振る舞い。さらに対戦相手のメンドサとは互いの健闘を讃え合うスポーツマンシップも発揮。これにはお茶の間も大いにホッコリさせられました。

しかし、実はこの試合で八重樫さんは痛恨のミスを犯していました。

試合後にメンドサ陣営に挨拶に出向いた際、トレーナー3名にお辞儀をして八重樫さんは自陣に戻ったのですが、リングサイドに立つスーツ姿の男をキレイにスルーしてしまったのです。トレーナー風でもないスーツのオッサン、何とこのかた、かつて4階級を制覇したメキシコの伝説的王者エリック・モラレス氏。

確かにモラレス氏は試合中、特に活躍をしていませんでした。活躍しないどころか、試合そっちのけでツイッターをしていました。長い自撮り棒を持ち、リングの様子や、新チャンピオンの写真などを撮影。それを次々にネットに投稿していたのです。あまつさえ「KOしなければ負けだな」という試合への寸評まで。

<勝つにはKOが必要とつぶやくモラレス氏>


<試合後には新王者・八重樫を讃えるかのような画像つき投稿をするモラレス氏>

<試合前には控室の様子を画像つきで実況していたモラレス氏>

何もしていない感じの人…というかスマホいじりばっかりしている人だったので八重樫さんもスルーしたのかもしれませんが、スマホいじりばっかりしているオッサンがまさか伝説の王者だったなんて。トレーナーにはひとりずつ挨拶してまわっただけに、モラレス氏だけスルーしたことへの失礼感はグッと増してきます。

どこにどんなエライ人がいるのかわからないのが世の中。スマホいじりばかりしている人にも、レジェンドはいるかもしれません。八重樫さんにも今後は「誰かわからない相手でもとりあえず全員挨拶しておく」という処世術を身につけていただきたいもの。全員に挨拶しておけば、うっかりレジェンドをスルーしちゃう心配もないですからね。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)