「このままでは老朽化した社会資本が損壊し、市民の生命と財産を危険にさらす一方、再生するために莫大な予算が必要になる」―。東洋大学経済学部の根本祐二教授は2011年の著書『朽ちるインフラ・忍び寄るもうひとつの危機』でそう指摘した。山梨県大月市の笹子トンネルで天井板落下事故が発生し、多くの死傷者を出したのはその矢先の12年だった。政府はこの事故を機に老朽インフラの対策を強化した。特にトンネルや橋は5年に