金正日総書記、江沢民氏と会談、3男世襲へ承認取り付けか
韓国の各メディアは、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が22日夜、訪問先の中国で江沢民・前国家主席と会談したと報じた。
金総書記は中国訪問3日目となる22日の現地時間夜8時ごろ、江蘇省揚州に到着し、揚州迎賓館で江沢民氏と長時間に及ぶ会談を行ったとされる。
韓国メディア「中央日報」は、北京の消息筋の話として、「中国政府はまだ、金総書記の三男、正恩(ジョンウン)氏の世襲を完全に承認していない。金総書記は中国の承認をとりつけるため、中央政府に対して影響力をもつ江沢民氏の協力を得る必要があると考えたため、過密なスケジュールをいとわず、長時間列車に乗って揚州を訪問した」と報じた。
この消息筋はまた、「金総書記は江氏との会談の成果を確かめるため、最終的に北京へ行き、胡錦濤国家主席をはじめとする中国の首脳陣と会談するだろう」と述べた。
一方、韓国の外交消息筋は、「金総書記の今回の訪中に正恩氏は同行していない」「金総書記の中国滞在は1週間」との見方を示した。
揚州は江沢民氏の故郷。1991年10月に故・金日成(キム・イルソン)主席が中国を訪問した際にも、揚州で当時国家主席だった江氏と会談している。江氏は依然大きな影響力を行使している上海派に属し、時期最高指導者と目されている習近平・副主席の後ろ盾ともされる。
一方、中央日報は、正恩氏の単独訪中が実現しなかったのは、北朝鮮側が過度の警備と待遇を要求したからだと報じている。ある消息筋は、「最近行われたジョンウン氏の単独訪中に関する実務協議で、北朝鮮側は安全を理由に専用列車での中国入りを提案したが、中国側が警備の問題を理由に空路での訪問を要請した」と明らかにした。
この関係者は、「中国側は正恩氏について、まだ正式な後継者として表明されておらず、年齢も若く、胡国家主席らに接待させるには格が違うと考えている」としている。
また、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長という肩書きしかない正恩氏と、中国の国家指導者が会談すれば、両国の交流が軍事面に集中しているとの印象を他国に与えるのを中国側が避けようとしたとの指摘もある。
現在、北京と広州の公安当局は厳戒態勢に入っており、金総書記の次の訪問先は、改革尾開放政策が率先して実行された広州との見方もある。(編集担当:中岡秀雄)
■最新記事
金正恩が単独訪中と誤報した韓国、能力問われる韓国の情報当局
訪中の当事者は金正恩氏でなく金正日総書記=韓国メディア
金正恩氏が訪中、最高指導者の後継者アピールか=韓国
金正日総書記、ロシア対外情報庁の代表団と会談
共産党老幹部が「温家宝潰し」憂う演説、北朝鮮擁護も批判、査問で軟禁1カ月
