世界的な景気後退により自動車業界の業績悪化が続いているが、この不況という名のモンスターが子ども達の夢までを食い潰している。あの老舗遊園地が、親会社の経費削減のために閉鎖されることとなった。

閉園に追い込まれたのは、乗り物を中心としたテーマパークである、東京・日野市の多摩テックだ。これは鈴鹿サーキットなどとともに同園を運営するホンダ系列の株式会社モビリティランドが7日発表したもので、今年9月末をもって多摩テックおよび併設された天然温泉クア・ガーデンの営業を終了するという。

多摩テックは、自動車やオートバイの普及やその走行の楽しさを伝える目的で1961年に開園された。自動車、バイク系の自分で操縦できるアトラクションが、子どもから大人まで楽しめるとして人気を博した、創業以来多摩地区の一大テーマパークとして多くの人に愛されてきた。

しかし、近年は入場者数が減少。共同通信によると、ピーク時には年間100万人近くあった入場客が昨年度は62万人にまで落ち込んでいた。親会社であるホンダの業績悪化なども影響したとみられ、経費削減の一環として、閉園が決まった。

また、株式会社モビリティランドの説明によると、当初の理念は同社が運営する鈴鹿サーキットやツインリングもてぎが大きく担うようになり、多摩テックは創業からの役割を果たし終えたため、閉園に至ったのだという。

今夜、地元住民に聞いたところ、閉園を惜しむ声が多く聞かれたが、一方で、「日中にもかかわらず遠くから見ると観覧車が動いていなかったので、客がいなくて止めているのかと思った」「客足は遠のいている。数年前から予兆はあった」と指摘する声も挙がっている。

昨年来のアメリカ発の金融危機および自動車産業の後退の煽りを受けてのテーマパーク休園は、都内では初めてとなる。親会社であるホンダへの影響はあるのか。また、周辺の娯楽施設における今後の動向が注目される。

(編集部 鈴木亮介)

【関連記事】
向ヶ丘遊園跡地にドラえもんミュージアム建設へ 小田急と川崎市が基本合意書締結
メーカーと一蓮托生。悲鳴をあげるカーディーラーたち。
なぜいま?ホンダが増産決定
「自動車氷河期」 ホンダには一足早く春が来る!?

-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
TechinsightJapan(テックインサイトジャパン)はコチラから!

【参照】
共同通信・7日