朝ドラヒロイン、ジブリ舞台主演、結婚から離婚…「元AKBのおバカキャラ」から“オファー殺到の実力派”へ。総選挙16位からの逆転劇とは
そんな川栄さんですが、近年は『となりのナースエイド』(2024年/日本テレビ系)、『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』(2025年/日本テレビ系)、『フェイクマミー』(2025年/TBS系/波瑠さんとダブル主演)と、立て続けにドラマ主演を務めています。
また、10月公開予定の映画『RYUJI 竜二』にも出演。かつての名作をリメイクし柳楽優弥さんが主演を務める同作で、川栄さんは裏社会の人間である主人公を愛する、芯の強い妻を演じるそうです。この作品で、彼女の役者としてのステージがまたひとつ上がるかもしれません。
◆『めちゃイケ』の学力テストでおバカ認定
数々の連ドラ主演や話題作の映画出演によって、すっかり「実力派俳優」というイメージが浸透している川栄さん。私生活でも結婚・出産・離婚という人生の大きな岐路を経験してきましたが、そもそも彼女が“世間に見つかった”のは「おバカアイドル」としてでした。
1995年生まれで現在31歳の川栄さん。2010年のオーディションでAKB48入りし、2012年発売のシングル「真夏のSounds good!」にて初めて選抜メンバー入りを果たします。
そして転機となったのが、2013年に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)での学力テスト企画。同企画で最下位となったことで、「おバカアイドル」として知名度が急上昇したのです。
ちなみに、川栄さんの「AKB48選抜総選挙」での最高位は16位。トップ10入りは果たしていませんでした。総選挙1位経験者の前田敦子さんや大島優子さんも俳優として活躍していますが、近年主演をばんばんこなす川栄さんは、AKB出身俳優のなかでも頭ひとつ抜けている存在と言えるでしょう。
◆12年前の日曜劇場で実力派の片鱗が見えた
AKB48として活動をしている頃は「おバカアイドル」というパブリックイメージが浸透していましたが、実は役者として頭角を現したのはグループ在籍中でした。
川栄さんがAKB48を卒業したのは2015年ですが、その前年の2014年、すでにクドカンドラマ出演で強烈なインパクトを残していたのです。
宮藤官九郎さんが脚本、錦戸亮さんが主演を務めた日曜劇場『ごめんね青春!』(TBS系)。川栄さんはカトリック系女子高に通う生徒役。バイプレイヤーとしての起用でしたが、第1話終盤に大きな見せ場が訪れます。
清楚可憐な女子高生かと思いきや、「つーか、おめぇ、なにチラチラ見てんだよ!」と、ヤンキー口調でブチ切れるセリフがあり、その圧倒的演技力で多くの視聴者を驚愕させました。当時は「おバカアイドル」のイメージでお茶の間に知られていたため、“演技ではなくて素でヤンキーなのではないか”と冗談半分の疑惑が持ち上がるほど。それぐらい演技にリアリティがあったのです。
◆「おバカ」を払拭し、満を持して朝ドラへ!
2015年にAKB48を卒業し、俳優業を本格化。
2016年の朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK)への出演で演技力の高さを示すと、同年には映画『デスノート Light up the NEW world』にも出演。デスノート所有者の1人となり、不敵な笑みを浮かべながら大量無差別殺人を行うサイコキラーを怪演しました。“役者・川栄李奈”の存在感を見せつけつつ、着実に「おバカアイドル」のイメージを払拭していったのです。

