マヂカルラブリー

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 消防庁の発表によると、5月1日から24日までの間に熱中症で救急搬送された人は全国で2682人(速報値)。昨年の同時期と比べ400人以上も多い。“異常な暑さ”はもはや毎年の決まり文句。気象庁は最高気温40度以上の日を“酷暑日”と定めたが、どうやら今年も酷暑が続きそうだ。となれば、テレビ業界も対応に追われることになるという。

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 その嚆矢となったのは、お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタル(39)と村上(41)の悲痛な訴えだった。5月21日深夜に放送された「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)で熱中症の話題になった。

マヂカルラブリー

村上:今もうむちゃくちゃ暑いですけど。5月で熱中症がどうのとか。時代が違います。

野田:もうやめましょう! 7月、8月に外ロケは。さすがに、もうルール変えていきましょうよ。

村上:本当に冗談じゃなく、大問題になる可能性がある。今、前線でロケを頑張ってる芸人たちも、実は40歳ぐらいですから。下手したら45歳ぐらいの方もいる。

野田:ロケで言えないと思うんですよ。例えば、ガンマイク持ってる人が本当に倒れそうな寸前かもわからない……。

 民放プロデューサーは言う。

「彼らはこれまで何度も夏場のロケの厳しさについて語ってきたのですが、とうとうロケの中止を訴えました。しかも、出演者のみならず、スタッフの健康被害まで挙げて中止を呼びかけた。確かに、カメラマンや音声、ディレクターの体調不良はままあることで、特に体力勝負となる番組では熱中症対策が不可欠です。また、夏場のロケを減らして、6月から7月前半の酷暑になる前に溜め撮りするケースも増えてきました」

 だが、前述の通り、すでに5月から暑いのだ。

旅番組が心配

「このところの猛暑についてはヤバイとは感じていましたが、ハッキリ中止と訴えられると、より真剣に考えなければならないでしょう」

 真夏のロケをなくすことが肝要だが、それでもやらざるを得ない場合は?

「医療スタッフを同行させるようになりました。日傘やハンディファン、冷却グッズをカメラの前で堂々と使用するような対策も取られるようになりました」

 中でも影響が大きいのは旅番組という。

「テレビ東京の『バス旅』シリーズですね。前園真聖さん(52)がロケ中に大怪我をしたことで新作は放送されていませんが、リーダーを務めることが多い太川陽介さんも67歳ですからね。長距離を歩くのが番組の売りになっているので影響は大きいと思います」

 テレビ朝日の「帰れマンデー見っけ隊!!」も同様だ。

「太り気味のサンドウィッチマンの二人も大変ですが、酷暑の中を歩いてくれるゲスト選びに苦労するのではないでしょうか」

 そして同じく、テレ朝の「路線バスで寄り道の旅」も心配だ。

「なんといっても、レギュラーの徳光和夫さん(85)の体調を考慮しなければならないでしょう」

 徳光アナといえば、バスの車中で居眠りをするのが番組の名物になっている。

ロケ中止の決断

「お年ですからね。夏場のロケは減らしているとは思いますが、それでも暑い日はクーラーを目一杯に効かせて、徒歩移動を減らすといった対策が取られていると思います」

 徳光アナにはもうひとつ“真夏の大仕事”が控えている。日本テレビの「24時間テレビ」だ。

「毎年、酷暑の中のチャエリティーマラソンは“無理させるな”“無謀”などと言われていますが、徳光さんも初回からずっと出演し続けていますからね。もちろん休憩は取っているのでしょうが、体には気をつけてもらいたいです」

 もし暑さが原因で事故が起こった場合、どうなるのだろう。

「事故の状況にもよりますが、安全対策の不備、労働環境の劣悪さなどがあれば大きく叩かれることになるでしょう。酷暑の中での高齢者の外ロケ自体が批判の対象なので、何か起これば番組の打ち切りもあり得ます。高齢者ではなくても、酷暑の中での企画に批判が殺到することは予想されます。事故が起きる前の対策が不可欠であり、酷暑ロケを中止にする判断が迫られていると思います」

デイリー新潮編集部