KRY山口放送

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アメリカ軍岩国基地で3日、基地を一般に開放するフレンドシップデーが行われました。

中東情勢の混乱を受け各地の在日米軍基地でイベントが中止となる中、開催に踏み切った岩国基地。日米の両司令は「強固な同盟関係」を強調しました。

基地に対する日ごろの支援への感謝としてアメリカ軍と自衛隊の共催で基地を一般に開放するフレンドシップデー。
日米の航空機を間近で楽しめるとあって雨の中、4万5000人以上が訪れました。

最大の目玉はさまざまな航空機による航空ショーです。
空中給油のデモンストレーションやアメリカ軍の輸送機オスプレイ、最新鋭のステルス戦闘機F35Cのアクロバット飛行。
来場者はその速さと機動性に圧倒されていました。

(高橋アナウンサー)
「いい写真は撮れましたか?」
(来場者)
「ばっちり撮れました。戦闘機が旋回するところ、アフターバーナーがバーっと出たところがばっちり撮れました」

(高橋アナウンサー)
「どちらからお越しですか?」
(来場者)
「島根県の松江市。F35BとかCがメイン。迫力が違いますね」

アメリカとイスラエルによるイランへの攻撃が始まって2か月あまり・・・。3月以降、各地の在日アメリカ軍基地では基地を一般に開放するイベントが相次いで中止となっていました。

一方、アメリカ軍岩国基地は「来場者の安全を最優先」としたうえでイベントの開催を決定。日米の両司令は、「強固な同盟関係を示す」と開催の理由を強調しました。

(海上自衛隊第31航空群司令 大久保勝司 海将補)
「我々の強固な関係をこのような 状況でも保っているということを示すことができることは非常に有益」

( 米海兵隊岩国航空基地司令 ケネス・K・ロスマン大佐)
「日米の同盟関係を非常に誇りに思う。両国の航空機がともに飛行することで、同盟国の能力を示すいい機会になる」


約120機のアメリカ軍の航空機を抱える岩国基地。混乱が続く中東情勢と決して切り離された存在ではありません。

(記者)
「こちらには戦闘機部隊の物販ブースが設けられています。その後ろには各部隊の戦闘機も置かれています。ですがこちらの部隊。物販ブースの後ろに戦闘機が置かれていません」

アメリカ軍が3月から中東に派遣している強襲揚陸艦=トリポリには岩国基地に配備されているステルス戦闘機=F35Bが搭載されています。今も、中東での作戦に参加しているものとみられます。

海兵隊の地上部隊と航空部隊の即応力を示すデモンストレーション。
オスプレイで運ばれてきた地上部隊が上陸すると、F35Bなどの戦闘機が次々と地上の標的を攻撃し支援します。


実際の戦闘を想像させるデモンストレーションの数々。

基地機能の強化に反対する市民団体・瀬戸内ネットの久米慶典共同代表はインタビューで「岩国基地が出撃拠点基地として相手国からの攻撃の対象になるのかなと。ここに来ている戦闘機は実際に戦争で人を殺したり傷つけたりまちを壊している。そういうことにも思いを巡らしてもらいたい」と話しました。

来場者も、複雑化する中東情勢や日米の関係にさまざまな思いを抱えていました。
( 来場者は)
「ちょっと複雑な気持ちですね。早く収まってほしい」
「ガソリン代が上がったり物価が上がったり仕事面でも物資が足りなくなったり実感している」
「できれば(岩国からの派遣は)ない方がいいっていう人の方が多いと思うけど。日本にとっては安全を考えれば(米軍との関係が)必要なこと。アメリカと日本が仲良くすることが大事」

東アジア最大級のアメリカ軍の航空基地、岩国基地。
基地がある日常の先が世界の紛争とつながっています。