「山形の箱根駅伝」県縦断駅伝27日開幕 新監督上山と新戦力寒河江西村山に注目
郷土の誇りを懸けて各地域の代表が競う、山形県縦断駅伝がいよいよ27日から3日間行われます。ことしも、県内各地域の11チームがタスキをつなぎ、3日間で29区間、全長306.9キロで競います。上山チームに就任した新監督の県縦断駅伝への思いと、箱根駅伝経験の選手が加わりチーム力アップに期待がかかる、寒河江・西村山を紹介します。
去年、総合10位の上山。チームを率いるのは、これまでエースとして長年活躍した上山市役所の桜井豊監督(40)です。去年の大会が終わった5月に就任しました。
上山・桜井豊監督「雰囲気は明るく楽しく、時には緊張感も必要。その上で上位を目指せるエースの育成と中間層の底上げをしっかりやっていきたい」
練習中に見られたのは、とにかく選手に話しかける姿。
朝日町出身の桜井監督は、東海大山形高校から東洋大学に進学。4年生で出場した箱根駅伝で7区を走り6位に入るなど活躍しました。県縦断駅伝には、寒河江・西村山と上山で出場し、2007年と2008年には区間新記録を樹立。4度の区間賞に輝きました。
上山桜井豊監督「去年の大会、初日は9.2キロ区間、鶴岡市役所から藤島庁舎を7番。翌日の天童・寒河江間が振るわず10位。走りが引っ張れなくなってきている中で、ポジションを変わり、監督として出来る限りサポートをしながらチームを導いていきたい」
選手として20年、県縦断駅伝に出場。その経験を後輩たちにと、新たな一歩を踏み出しました。
上山・佐藤寛人選手(36)「去年までいっしょに走っていたので、選手目線に近く、気持ちや体調などを分かっている監督。監督1年目がいいスタートを切れるように、選手としてがんばりたい」
上山桜井豊監督「お手本みたいなコメント。台本通り、ありがとうございます」
チームがこの日行ったのは、1キロを10本走るインターバル走。
上山桜井豊監督「ちょっと早いよ。前の選手とリズム合わせて。追い風だから力使わない」
上山桜井豊監督「山形の箱根駅伝。1年に1度のビッグレース。いろんな人から注目されてプレッシャーもあるけど、地域を元気づける大会。ひと際特別な大会」
監督として初めて迎える県縦断駅伝。その手腕に注目です。
前回総合9位、寒河江・西村山チームをことしから新たに指揮するのは、元選手で現在は塗装業で働く46歳の遠藤豪監督です。
遠藤監督は2002年、当時22歳で出場した縦断駅伝2日目のアンカーを担い、当時29年ぶりとなるチーム優勝に貢献。
地元を走る2日目に対する思いは特別です。
(当時のレース)「両手を挙げました。笑顔が見えました遠藤豪。今フィニッシュ」
寒河江・西村山遠藤豪監督「地元に入る2日目は3位以内、上位でゴールしたい」
チームの新戦力として活躍が期待されるのが、ケニア出身のピーター・カマウ選手24です。
「山形、めちゃめちゃ寒い」「ケニア、寒くない」
カマウ選手は国士舘大学時代、箱根駅伝に2回出場。エース区間、花の2区を走った実力者です。去年、新庄市に移住し、新庄・最上の選手として初出場した前回大会では、初日の最終11区10キロを30分23秒で走り、区間記録を更新。ことしは寒河江・西村山のチーム勝利の鍵を握ります。この日の練習でも、抜群のスピードとスタミナを見せていました。
寒河江・西村山荒井雄哉選手「ピーター、やっぱり速い。1人入るだけで流れが一気に変わるので、チームも沈み気味ではあったが、練習するごとに1つにまとまって、しっかり実力も上がっている」
ピーター・カマウ選手「寒河江はいま元気いい。チームのサポートがいい」
カマウ選手はこの春、本格的に競技に取り組める環境を求めて、アスリートクラブを持つ寒河江市の山形ミートランドに入社。住まいも市内に移しました。この日の仕事は、商品を紹介するポップの加工作業です。
寒河江・西村山、山形ミートランド所属、星川裕貴選手「おお、すごい。きれいだね。上手」
職場には、寒河江・西村山のチームメートの姿も。カマウ選手は市内の産直施設に赴き、自らの手で仕上げたポップを備え付けていました。
職場の上司「バッチリやってくれた。毎日のように走っていると聞いているし、朝も早く起きて練習している。とっても期待している」
周囲の期待を背に、チームを牽引するカマウ選手が新風を起こします。
ピーター・カマウ選手「寒河江チームはいいです。走ります。ことし、私の目標はベストタイムで走る」
チーム全員「寒河江・西村山、総合6位目指してがんばるぞ」
また、前回大会では、おととしの大雨災害の影響で行われなかった初日の8区、庄内町狩川-戸沢村古口間20.2キロのレースが復活。例年、エース級が出場する長距離区間の戦いも注目されます。初日は27日、遊佐町の月光橋を午前8時20分にスタートします
