60代ひとり暮らしが「続けてよかった読書習慣」。1日をムダなく過ごせて、心も整う
歳を重ねるごとに、人生の後半をより豊かに幸せに生きたい、と感じる人は多いのでは? 60代でひとり暮らしを始めた著述家の中道あんさんは、「新しい習慣」を取り入れたことで、「1日を有効に使えるようになり、心も整った」と言います。今回、中道さんが「始めてよかった」と感じている習慣と、新しい習慣を続けるための工夫について、教えてもらいました。

60代で始めた「1日1冊、本を読む」習慣
ひとり暮らしを始めて3年目、最近「1日1冊の読書」の習慣化に挑戦しています。きっかけは、「趣味は継続」と言いきるほどの継続の達人が書かれた本を読んだことです。
「毎日1冊、本を読む」そう書かれた一文を読んで、「おもしろそう」と思いました。本が読まれない時代と言われて久しいですが、私の場合、動画や音声よりも、本で読むのが、結局のところいちばんスッと頭に入ってきます。これまでも多い時で月に5〜6冊は読んでいましたが、そんな私でも1日1冊を読むのは、ハードルが高く感じました。
なので、ためしに、300ページほどの本を1冊読みきるまでの時間を計ってみることに。すると、2時間ちょっとくらいかかりました。
ということは、1日3時間を読書時間にあてられれば無理ではないかも? 結局、「できるかどうか」より「やったらどうなるんだろう」という好奇心が勝り、365日間本を読んでみたらどんな変化が起きるのかを知るために、始めてみることに。
始めてみて気づいた、暮らしと心の変化

毎日1冊、本を読むようになって、まず変わったのは、なんとなくSNSを見なくなったこと。また、読書時間を確保しなければならないので、1日を有効に使えるようになったのも、大きな変化でした。
さらに、過去に読んだ本を読み返してみると、「あのときは刺さったけれど、今はもう必要ないな」と思うことも。そういう場合は人に譲ったりしているので、書棚の景色も変わりました。
「読書習慣」を継続するための工夫3つ

とはいえ、やはり1日1冊の読書の習慣化はなかなか難しいもの。今回、私が読書習慣を継続するために工夫したことは、次の3つでした。
●工夫1:周りに「やる」と宣言する
継続のコツは、自分と約束した上で、社会とも約束する。そのために、ブログで「やります!」と宣言しました。これであとには引けなくなります。
また、本を読んで終わりにしてはもったいないので、「60代の挑戦! 毎日1冊本を読む」というテーマをつくり、「毎日22時」と時間を決めて、気づきや感想をブログに投稿するようにしました。
●工夫2:読むことを「作業」にしない
最初に1か月間チャレンジしてみて気づいたのは、本を読むことを作業にしてしまったら、途端につまらなくなる、ということ。
たとえば、読みたいと思った本を選んではいるものの、想像以上につまらないときも。そういうときは読むのをやめるのではなくて、なにか一節でもおもしろいところがないか。ためになることはないか。と探すように読んでいくようにしました。
それでも難しい場合は、潔く別の本を読むようにしています。
●工夫3:無理はせず「小さく始める」
東京に出張で出かけたとき、新幹線のなかでじっくり読もうと思った本の帯には、「東大でいちばん読まれた本」とありました。気合いを入れて読み始めたのですが、私の理解力と文字を追うスピードがまったく合致しません。
「わかんないな…」と思いながら、ただ文字を追っているだけだと気づいて、あきらめました。継続は、無理をせず小さく始めることが最大のコツだと実感しました。
なので、目が疲れていたり、体調が悪い日は、文字数がうんと少ない絵本などを読むと決めています。そういった本は、単なる懐かしさだけでなく、「心のセルフケア」や「人生の再発見」として、非常に価値があると感じています。
また、文字数やページ数が多いと、さすがに1日では読みきれません。隙間時間や寝る前に1項ずつ読んでいけば、ある日ゴールにたどり着きます。なので、毎日読む本と、時間をかけて読む本の両輪を回すようにしています。
1日1冊の読書の習慣化を継続してみて気づいたのは、続けるために必要なのは「意志の強さ」ではない、ということ。それより必要なのは、達成した先にある「目的」だったり、「小さく始めること」だったりするのだと実感しました。
365日を達成するまで、まだまだ先は長いですが、先に述べたような工夫をしながら、ゆるりと続けていきたいと思います。
