【羽生結弦さん、語る(1)】久々の単独公演「今ここに生きていることを見せる…本当に一期一会」
フィギュアスケート男子の五輪連覇者でプロとして活動する羽生結弦さん(31)が11日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナで1年2カ月ぶりとなる単独公演「YUZURU HANYU REALIVE an ICE STORY project」の初日公演で7曲を舞った。さらに自身が制作・総指揮を務めるアイスストーリー第4弾も発表し、その前日譚(たん)「PREQUEL Before the WHITE」として10曲を披露。大ヒット映画「国宝」の音楽担当である原摩利彦氏とのコラボレーションで満員7000人を沸かせた。公演後の囲み取材は以下の通り。
――「Echoes of Life」以来となる単独公演の初日を終えて。
「凄い疲れました。たくさん練習してきたつもりですけれども、やっぱりこうやって1人でずっと滑り続けるということも、僕にとっては1シーズンぶりだったので、やっぱり緊張しましたし、今回初めての試みとして自分のソロプログラムとして、凄く密度の濃いものが結構立て続けに続いていたり。また、初めて後半を全て出ずっぱりでやることも初めてやって、いろいろ挑戦だったんですけれども。非常に自分の新しい価値というか、そういったものが生まれてくればうれしいなと思っています」
――単独公演で1年以上時間を取り、改めて肉体的、精神的な変化は。
「ちょっとスケートから離れる時間もあり、離れざるをえない期間があり、体のメンテナンス、いろいろ痛んでいる場所であったり、酷使してきた場所だったり、そういったところをこれから長く続けていくにあたって、良い方向に進めていきたいと思い、メンテナンスをしてきました。その影響で改めてバイオメカニクス的な体の使い方であったり、運動力学的なものであったり、自分の体の関節の一つ一つの感覚であったり、そういったものを一つ一つ見つめながら、勉強しながらここまでやってきました。その上で凄く踊り方だったり、またジャンプ跳び方含め、ちょっとずつ理にかなったものができるようになってきたので、まだまだ成長段階なところですけれども、今、急激に変わっているところなので。僕自身も楽しみに、これからも滑り続けたいなと思います」
――第1部「REALIVE」、第2部「PREQUEL」。それぞれのコンセプトや意図は。
「REALIVEは僕が今までアイスストーリーというものの中で滑ってきたプログラムたちをこうやってメンテナンスして新しくなってきた自分の体を通して、皆さんにどう変わったかとか。今ここに生きていることを見せるみたいな、僕にとってはプログラムって本当に一期一会だと思っているんで。もちろんそのジャンプの出来であったり。スピンの出来であったり、ステップの出来であったり、またお客さんの皆さんの歓声であったり、またその会場の温かさとか、その時の天候とかによっても全然雰囲気が違うので、本当にそこに生きているものだなと僕は思うんですよね。だから、ミュージシャンたちがライブっていうのが凄く僕は自然に感じられてて。だからそういう意味でもライブというふうに思いながら、このREALIVEをつくりました。
そして、PREQUELはアイスストーリー4THをやるぞということをまず念頭に置きながら4THに向けての何か期待感を持っていただけるような、ワクワクできるようなものを何かしら一つ作りたいということで頑張ってつくってきました。主人公がモノクロの世界から徐々に徐々に外の世界の色を知っていく。いろんな出会いや、いろんな旅路の中でだんだんと外の世界を知っていって、いろんな感情が芽生えてくるみたいなストーリーにしたつもりです」
――続編4THのビジョンや思い描いているものは。
「コンセプトはもうできていて、物語も大体自分の中ではもう書ける段階にはあって。もちろん前日譚なので、それがないと書けないんですけど。だから、ある意味ではその前日譚を書いた、つくった時にもうフォースはほぼ僕の中では出来上がっている状態なので。あとはみんなでいろいろ話し合いながら次に向けてまた頑張りたいなと思います。明日もあるんですけど(笑い)」
