海軍力強化を急ぐ北朝鮮…「崔賢級3番艦が後半期工程に進入」
北朝鮮が「北朝鮮版イージス艦」と呼ばれる新型5000トン級3号駆逐艦の建造に速度を出していることが明らかになった。独自の核打撃能力を備えた海軍を構築するという金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の構想が本格化する兆候だ。2月の第9回党大会で出た国防分野の課題の早期履行に焦点を置いた動きとも解釈される。
国会国防委員会所属の庾竜源(ユ・ヨンウォン)国民の力議員は2日、米国の衛星会社「Vantor」が先月12日から28日まで南浦(ナムポ)造船所一帯を撮影した衛星写真を入手し、このように分析した。北朝鮮は南浦造船所で建造中の崔賢(チェ・ヒョン)級3番艦の周辺で大型クレーンと海上起重機を常時稼働していることが分かった。
写真では大型クレーンの位置が周期的に変わっていることが確認された。これは単純な資材積載でなく大型ブロックおよびレーダー・武器体系など上部構造物(Superstructure)引き揚げ作業など後半期の工程が進行していることを示唆するというのが庾議員の説明だ。
韓国国家戦略研究院の張泳根(チャン・ヨングン)ミサイルセンター長は「艦艇周辺のクレーン活動は船体外形完成後にセンサー、マスト、配管などを装着するフィッティングアウト(Fitting−out、艤装工事)段階と一致する」とし「「北が大型水上戦闘艦の建造を実際に持続できる造船・港湾運営システムを維持しているという点が重要だ」と指摘した。
また衛星写真では北朝鮮が崔賢級の最初の駆逐艦「崔賢」の実戦配備を持続的に準備する兆候も捕捉された。「崔賢」の排気口から出る排出ガスなどエンジンの稼働と武装追加装着などと推定される小型クレーンの動きまで確認されたのだ。「崔賢」は4面位相配列レーダーとロシアの「パーンツィリ(Pantsir)」と似た複合防空武器を搭載し、「北朝鮮版イージス艦」と呼ばれる新型駆逐艦だ。
これに先立ち北朝鮮は先月3日から4日まで南浦造船所で「崔賢」運用訓練と性能評価試験工程を進めた。金正恩委員長はこの席で「海軍の核武装化が順調に遂行されている」とし、労働党創建記念日(10月10日)までに追加で1隻の崔賢級駆逐艦を完工するべきという課題を提示するなど速度戦を注文した。
ただ、北朝鮮は昨年5月、崔賢級2番艦「姜健(カン・ゴン)」の建造を急ぎ、進水式で横倒しになる事故が発生した。
庾竜源議員は「ロシアの全方向的な軍事技術支援を受け、北の海軍の現代化ペースが速まっている」とし「最近の金正恩委員長の『海軍の核武装化』発言は崔賢級駆逐艦をファサル巡航ミサイルと北朝鮮版イスカンデル海上発射型弾道ミサイルなどを核ミサイル運搬手段として運用するという意図を公式的に表した」と明らかにした。
一方、北朝鮮はこの日、外務省報道官声明を通じて、韓国政府が共同提案国として参加した国連北朝鮮人権決議案について「政治的挑発」と反発した。
報道官は決議案を「我々の人権保障政策と実情を完全に歪曲ねつ造した虚偽謀略資料で一貫した政治的策動文書」と規定し「個別的な国々を狙った選択的な人権議論制度は主権平等と内政不干渉の原則を明記した国連憲章の精神に背く敵対行為」と主張した。
これに先立ち国連人権理事会は先月30日(現地時間)、国連ジュネーブ事務所で開かれた第61回理事会で北朝鮮人権決議案を表決なく合意で採択した。24年連続で採択された今回の決議案には韓国を含む50カ国が共同提案国として名を連ねた。
