超特急は諦めることを知らない 切り開いた道、打ち破った限界……決死の覚悟で届ける究極のエンタメ、そのすべて
昨年11月からまわっていた『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2025-2026「REAL?」』。このツアーのテーマ曲としてデジタルリリースされた「REAL」で彼らは、〈未来を切り開くのはこの手だ〉〈何度だって 制御不能な世界で/運命すらも超えて〉と歌っていた。15年前、史上初のメインダンサー&バックボーカルグループとして結成された超特急。メンバーの卒業やままならない現実に辛酸をなめながらも、8号車(ファンの呼称)という頼もしいメンバーたちとともに、たしかなスキルと熱量あふれるパフォーマンスで未来を切り開いてきた。そして、そのツアーのファイナルに、彼らは初の東京ドーム公演開催という、また新たな未来への切符を手に入れた。その発表までのおよそ2時間超の本編もまた、彼ららしい目を見張るような演出と、8号車を“観客”ではなく、ともに走る車両として巻き込むステージング、たしかなスキルで魅了していった。
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場内が暗転すると、ゲームを始めようと、コントローラーを手に画面に向かうメンバーをとらえた映像が流れる。ゲーム機にソフトを入れると、視点は国立代々木競技場 第一体育館のステージへ。すると、ここが現実と虚構の境界を失った世界であること、この場に集まった8号車はプレイヤーであり、観測者であり、この空間を動かす唯一の要素であることが、この世界を作った“ワールドクリエイター”により説明される。『REAL?』というツアータイトルの通り、現実と虚構を描き、「何がリアルか」を探っていくライブの始まりだ。
ステージ上で眠っていた超特急メンバーがゆっくり起き上がると、ツアーのテーマソング「REAL」のイントロが流れ始め、9人が中央に揃ったところで、タカシとシューヤのハーモニーが狼煙のように響き渡る。ゲーミングイヤホンに見立てたカチューシャをつけたダンサーたちは、ニヤリと笑ったり、妖艶な振り付けで惑わせたりしながら、『REAL?』の世界を描いていく。ゲームのスタート画面で「HARD」モードを選択すると、冒険者の衣装に身を包んだメンバーがステージに登場。彼らは「メタルなかよし」をパフォーマンスしながら、ドラゴンと戦っていく。バトルではもちろん8号車のコールも力に。ステージには幾段もの大きなセットが組まれ、上に横にと姿をくらませるドラゴンとメンバーたちがバトルするという、ユーモアとわくわくが満載のステージングで楽しませていく。続く「AwA AwA」では、〈「リセットボタンがあったらな」〉という歌詞を歌ってしまったばかりに、サビに入ろうと花道に進んだメンバーがリセットボタンを踏んでしまい、ゲームがリセットされるという展開に。そして、タカシが持っているという“特急券”を使って倍速でやり直し。超特急らしいドタバタも織り交ぜながら、多彩な楽曲とパフォーマンスでゲームのなかの世界を彩っていった。
アリーナ席をまわるトロッコを使い、「One/O Signal」「Drive on week」「ジュブナイラー」「Burn!」、再びの「One/O Signal」と、8号車と作り上げるメドレーで物語を進めたあと、洞窟のようなダンジョンにステージを移すと、ハイトーンのボーカルと強いHIPHOPダンスを見せた「KNOCK U DOWN」の最中、上段で踊っていたマサヒロがとらわれてしまう。するとリョウガの前にマサヒロを救い出す鍵となる剣が現れ、8人は「Believe×Believe」をパフォーマンスしながらマサヒロの救出に挑む。8号車の「リョウガ、頑張れー!」の声も借り、無事救出に成功した。
ここで一度“セーブ”し、MCタイムへ。タカシからバレンタインデーに手作りチョコをもらったという話題でひとしきり盛り上がる。また、8号車に「初めて超特急に乗車した人?」と聞き、ちらほらと手が上がると、メンバーが喜ぶのと同時に8号車からも拍手が。こうしてメンバーと8号車が大切にしてきた超特急は、少しずつだが、着実に大きくなってきたのだ。
超特急という名の“神ゲー”は、ここから「ときめきREAL?」という恋愛シュミレーションゲームに変わる。ゲーム内で日曜日に遊園地に行く約束を交わすと、ステージには遊園地に立つ9人の姿が。甘い歌声とパフォーマンスで「Winter Show」を届ける。このまま甘いパフォーマンスがさらに続くのかと思いきや、突如「バッタマン」へ。「最終日、何をするんでしょうね。僕も決めていません!」と意気込んだハルが、花道を全力で爆走したかと思えば2番ではタクヤが花道を爆走。さらに、見得が決まった「ikki!!!!!i!!」、9人全員が変顔を見せる「超えてアバンチュール」を続けるメドレーで、超特急らしさが炸裂していく。全力で笑わせたあとには、ロマンチックなムードに。「ときめきREAL?」でタカシとシューヤが連れてきてくれた夜景スポットに到着すると、全員で艶やかかつスタイリッシュな「You Don't Care」でロマンチックに彩る。先ほどまで変顔をしていた人たちとは思えないギャップだ。メンバーが去ったステージに星が一面に広がると、タカシがステージに。たったひとりで「スピカ」を歌い上げる。2番になると、シューヤがステージに現れ、その伸びやかな歌声で魅了する。そして、ふたりでステージセットのいちばん高いところに立つと、向かい合って、美しいハーモニーを聴かせた。
さまざまな演出が盛り込まれた『REAL?』のなかでも最も度肝を抜いたのが、「Star Gear」から始まったブロックだった。「ここからリアルとフェイクの境界が曖昧になっていく」とワールドクリエイターの言葉通り、ステージ上で9人揃って踊っているはずが、スクリーンにはセットの上段や下段に立っているように見えたりと、自分が今見ているものが何なのかがわからなくなってくる。アロハが拳銃で撃ち抜き、緊迫感のなかで始まった「Steal a Kiss」ではステージで踊るメンバーのシルエット姿を見ていたはずが、バックステージのほうから「こっちだよ」との声が聞こえ、そちらに視線を移すと、9人の姿が。メインステージのシルエット姿は虚構だったのだ――。『REAL?』で彼らは〈偽りだらけのこの世界 Everything's an illusion〉と歌っているが、まさにイリュージョンのように、リアルとフェイクを織り交ぜていく。
「まただ、この世界の歪みが始まった。時折こうして時空の層がズレる。過去と現在が重なり、記憶が別の形で再生される」とのワールドクリエイターの声で、“反転”が始まったことが知らされると、スクリーンには2024年から2025年にかけて行われた『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2024-2025「Joker」』の映像が映し出される。するとステージにはジョーカーの仮面をかぶったひとりの男が。その仮面を外し、現れたのはハル。ハルがその仮面を食い裂くと、ジャケット姿の9人で「JOKER FACE」をパフォーマンス。狂気的な愛情を歌った同曲。ダンサーは不敵に笑ったり、苦しげに顔を歪ませるなど、一音ごとに表情を変え、タカシとシューヤは殺気迫るボーカルで歌い上げる。ツアー『Joker』では怪我や病気によりなかなか全員揃ってのライブができなかった悔しさを圧巻の表現力で晴らし、リセットさせた。
「JOKER FACE」で再起動された『REAL?』の世界。「Ready?」で始まったクライマックスで、9人はこの世界から抜け出し、“生きる”という現象を見せつけていく。黒のレザー衣装に着替えた9人は、生気をまとい、全身全霊でパフォーマンス。鎖のようにつらなった姿で始まった「Beautiful Chaser」では、鋭い表情で前を見据えたダンサーの7人が花道を駆け抜ける。「ここは存在の意味が問われる場所。この世界に何を残すのか」「あるのは選び続ける力だけだ」「証明してみせろ、お前たちがここにあるということ」とのワールドクリエイターの言葉のあと、場内の音がすべて消える。すると「ハッ!」との掛け声から、7人は無音のなかでパフォーマンスを繰り広げた。7つの息遣いとステージを踏み締める足音だけが響く。生身の音と体で、たしかに“存在”していることを証明してみせる。メインステージに立つボーカルと、バックステージに立つダンサーたちは互いに向かい合う。「Countdown」では、〈追いかける City of dream〉〈出来ないことはない〉〈keep it alive/突き進むだけ〉という頼もしいメッセージをアクロバティックで力強いダンスとともに叩きつけた。約2時間超のパフォーマンスを経て、ようやく“リアルゲート”の解錠に成功した9人は、客席内を通り、現実の世界へとエスケープ。虚構の世界が崩れ、ビジョンにはライブのエンドロールが流れる。壮大な虚構の世界の物語が終わった。
ライブの本編も終わりなのかと思いきや、ここでシューヤの〈強くありたい〉、タカシの〈そう思うほど〉という歌声が、不穏な暗闇を柔らかく包む。「Big Ta-Da!」とともに明るくなったステージには、冒頭のセットと同じ場所に横になっていた7人が、ラフな衣装を身にまとい、目を覚ます。もうすぐで終わってしまうライブを惜しむように「LOVE OVE 超LOVE」というコールを8号車とともに歌い、現実世界へと戻っていった。
ハルの絶叫でスタートしたアンコールは、トロッコで登場。ライブで披露するのはひさしぶりとなった「Clap Our Hands!」で超特急の歴史を8号車との絆をたしかめたあと、メインステージに到着すると、リョウガが「少しお話をさせてください」と口を開く。そして、来年15周年を迎えること、それは8号車のおかげであると感謝を伝えたあと、大きく息を吸い込み、「東京ドーム決定しました!」と発表。場内は割れんばかりの大歓声に包まれ、ステージ上のメンバーも抱き合ったり、目に涙を浮かべたりと、喜びをあらわにした。そして、胸いっぱいの様子で、ひとりずつ思いを語る。
「僕ら“2桁”が入ってからいろんなことがありましたが、1桁の5人はもっといろんな大変なことがあったと思う。それでも僕らを受け入れてくれて、こうして無事、夢の場所に立つことができて……僕としてはいちばん恩返ししたかった5人に、みんなの力も借りてやっと恩返しできたのかな。2桁には一緒に手を取り合ってきてくれてありがとうって言いたいし、1桁の5人は僕らの居場所を作ってくれてありがとうと言いたいです」(ハル)
「僕は小さい頃から東京ドームに立ちたいと思っていて、(涙を流す)超特急なら絶対に立てると信じて、超特急として東京ドームに立つんだという覚悟がありました。1桁号車の5人、僕を選んでくださって本当にありがとうございます。8人が大好きで、全員リスペクトしているし、俺の欠けているものを持っている8人なので、僕は毎日活動していて楽しいですし、この場に立てて、超特急に入れて本当に心からよかったなって思います。東京ドームに立ってもまだ終わらないので、ずっとついてきてください」(アロハ)
「この9人で(東京ドームのステージに)立てることが、僕はいちばんうれしいです。ここにいる皆さんにも、配信を見ている皆さんにも乗車していただきたいと思っているので、それまで必ず死なないでください。これだけ約束してください。いいですか、死なないでください。絶対に東京ドームでも会いましょう」(マサヒロ)
「僕が超特急に入った理由は、タカシくんを支えたいと思ったから。ただアーティストになりたいとか、有名だからこのグループに入りたいとかじゃなくて……(タカシがシューヤのもとに駆けつける)『タカシくんの隣で歌いたい』『この人を支えたい』と思ったから超特急に入りたいと思った。超特急に入る前のグループでも東京ドームに立ちたいと言っていたけど、成し得なかった夢で。その時の自分に、『今、最高のメンバーと最高の歌を歌える相棒と一緒にめちゃくちゃ楽しい日々を送ってる』って言いたいです」(シューヤ)
「いろんなところでいろんな8号車のみんなに出会えてすごく濃いツアーでした。こんなにもたくさんの方々に僕たちのパフォーマンスと歌を見ていただけるとことが本当に幸せです。東京ドームという場所に立ったうえで、今の超特急がスタートすると思うんですよね。もっといろんな景色を見たうえで、もっといろんな8号車に出会って、もっと最高なメンバーのみんなといろんな景色を見て、笑い合って、泣き合って、いろんな感情を共有することによって、東京ドームで話したいこととか、伝えたい気持ちとか、伝えたい歌っていうものが生まれてくると思います。東京ドームは決してゴールではありません。東京ドームはあくまでもスタートなんです、超特急の。初心を忘れずに、いろんな景色をみんなに見せていきたいなと思っていますので、これからもよろしくお願いします」(タカシ)
「待たせたな! ドームに立てる超特急が今のリアルだと思います。15年経ったけど、15年かけるべきだと思います。今こうして皆さんと同じ景色を見て、同じ夢を追いかけて、こうやって同じ感動を分かち合えるこの時間が俺にとっての宝物だし、生きがいです。ほんとに皆さん、今日までついてきてくださってありがとうございます。東京ドームもそうだけど、この先の未来もぜってえ置いてかねえし、もっとすげえ夢見せてやるから、絶対ついてこいよ!」(ユーキ)
「いつも空っぽなので何もあんまり言うことがないんですけど……こうしてすごく大きなことが決まったにもかかわらず、今まででいちばん空っぽ、真っ白なんですよね。でも、何より無事に『REAL?』ツアーを終えようとしていることをすごくうれしく思います。ドームもありますけど、『ESCORT』(『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2026「ESCORT」』)もありますし、それまでに体と、何より皆さんの心が元気で、笑顔でまた会えたらなと思いますので、また笑いにきてください」(タクヤ)
「……長かった。ほんとにいろんなことがあって、ツラいことも、楽しいことも、しんどいこともいっぱいあって、もうやめたいなとか思うことも実はあったんです。でも、やっぱりすごく楽しくて、みんなのことがすごく好きで、みんなに届けている時間が大好きで。もちろんデカいところでやるのがすべてじゃないし、ひとりでも好きでいてくれる人がいるなら全力でパフォーマンスを届けるのが僕たちですけど、みんなが喜んでくれてるのがすごくうれしくて。僕の家族もそうだし、ずっとお世話になってるスタッフさんとか友人もそうだし、いろんな人が喜んでくれて。で、みんなも喜んでくれて。本当にやっててよかったなと思います。みんな、ちょっと一回抱きしめて。こういう素敵なメンバーたちとこれからも走っていくので、ずっと一緒にいてください」(カイ)
この直後に選曲されたのは、「Drawイッパツ!」。8号車のコール&レスポンスとともに進んでいく楽曲だが、なかでも「どんな壁も壊し乗り越え夢のドームに連れてって!」というコールでは、ひときわ大きな声量が響き渡った。そして、「超特急はダサい? オワコン? 今のこの景色見てみろよ。お前ら最高にかっこいいぞ!」とたぎったタカシのシャウトからラストナンバー「Party Maker」へ。9人は熱量を抑えきれないとばかりにTシャツを引き裂いていく。自信を称えた表情でまっすぐにバックステージへ駆け抜けると、頭から水をかぶり、ガチャガチャにメチャクチャに盛り上がる。そしてユーキが声を枯らしながら「お前ら8号車と一緒に作り上げた夢、みんなと一緒に東京ドーム、掴もうぜ!」と叫び、タカシは「絶対に絶対に超特急は諦めへんからな!」と口々に叫び、熱狂に包まれた代々木 第一体育館のステージを味わっていった。
リアルとフェイクの境界線を彷徨い、自らの楽曲とパフォーマンス、そして8号車の力で、現実の世界へ抜け出した超特急。その先に待っていたのは、東京ドームという夢の舞台。この発表後、SNSにはファンのみならず、EBiDANの他グループなど、多くの祝福の声であふれていた。ユーキが「ドームに立てる超特急が今のリアルだと思う」と話していたが、東京ドームに立つということは、それだけ多くの人に愛され、それだけ多くの人が超特急のパフォーマンスを見たい、超特急のライブを一緒に作り上げたいと思っていることの証明だ。そうして手にした東京ドームへの切符は、“夢”ではなく、彼らが自分たちの手で掴み取ったものだ。リョウガは「東京ドームはラスボスみたいな立ち位置ですが、ラスボスを倒したからって、超特急というゲームは攻略できない」と未来を見据えていた。「超特急が東京ドームでライブをする」という夢も、8号車とともに作り上げたものだった。だから、彼らはまた、8号車とともに、さらなる未来を切り開いていくことだろう。たくさんの笑いとともに――。
■相葉雅紀と交わしたドーム公演の“約束”――「連絡しないといけない」
開演前には、メディアに向けた囲み取材が行われた。すでに開場時間で、囲み取材場所からは8号車のざわめきも聞こえる。すると、取材を始める前にカイが「8号車の方に聞こえてしまうかもしれないので、マイクなしでもいいですか?」と気遣いを見せる。即座に対応し、囲み取材は始まった。
最初にこの日の公演の意気込みを聞かれると、カイが「(MCで)『初めて超特急に乗車してくれる人?』と聞いていたんですが、毎公演かなり多くて。たくさんの方に知ってもらえているんだなと思って、うれしかったです」と振り返り、この日の公演で発表する東京ドーム公演については「正直、まだ実感が湧いていないんですが、この9人でより大きなところに行けるのがすごくうれしいなと思いますし、会場の大きさがすべてではないんですが大きなところで超特急の持ち味であるパフォーマンスを届けられるのが幸せ」と話した。
リョウガは、今ツアーのモチーフである“ゲーム”にかけて「ノーダメクリアしたい」と意気込み、東京ドーム公演については、これまで超特急の活動のなかで一度も泣いたことがない自身の「涙が今日、見られちゃうかもしれません。皆さん、楽しみにしていてください」と笑う。タクヤは「無事に12公演、終えられるであろうことに喜びを感じております」とファイナル公演を目前にした心境を語り、東京ドーム公演については「僕たちが掲げていた目標でもあったので『お待たせしました』とお伝えしたいです」と話す。
ライブ演出を担うユーキはまず今ツアーについて「こうして12公演、9人で立てたことをうれしく思います」と安堵し、「公演ごとに成長していくツアーになっています。皆さんに最高の『REAL?』を届けたい」と熱意を見せる。東京ドーム公演については「まだ決まっただけ。東京ドームに立った瞬間が大事だと思いますので、精進していきたいなと思います」と気を引き締めた。タカシは「僕たちは8号車の皆さんの笑顔を見るために活動しているので、たくさんの場所でたくさんの8号車の皆さんの笑顔を見れた、そんなツアーだったなと思います。今日でファイナルですが、次に繋げられるようなライブにできたらと思っています。東京ドームは8号車のみんなと約束していた場所。その場所に立てるという報告ができることがうれしいですが、(今は)東京ドームに立つ予定が決まっただけ。当日、舞台に立った時が僕たち超特急のスタートなので、その気持ちを胸に頑張っていけたらいいなと思います」と冷静な心境を口にした。
シューヤは、アリーナ12公演というのは“2桁号車”にとっては初めての規模感だったといい「思い出深いツアーになった」と振り返る。マサヒロは「今、世間ではオリンピックが盛り上がっていますけど、今日は超特急でメディアの皆さんを盛り上げたい」と意気込み、アロハが「僕は出る側で!」と元気に話を盛り上げる。そんなアロハは「ドームに立てるのは、間違いなく1桁号車の皆さんと8号車の皆さまのおかげだと思いますので、今日はこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。ありがとうございます」と感謝を伝えた。ハルは自身の地元・熊本からスタートした本ツアーを「思い出深いし、すごく楽しかった」と振り返り、東京ドーム公演については「発表に見合うようなアーティストになりたい」と地に足のついた思いを語った。
ドーム公演の開催はレギュラー番組のロケからの帰りの車内で知らされたという。マサヒロが「それがちょうど11月25日だった」と明かす。ほかのメンバーは「そうなの?」と気づかなかった様子だが、マサヒロは「『ちょうど一年後だ』って思ったから」と続けた。普段からスタッフと密にコミュニケーションを取っている超特急だからこそ、ライブの動員やファンクラブ「夢の青春8きっぷ」の会員数から、「東京ドーム公演は15周年のタイミングがいいんじゃないか」という話が上がっていたそうで、カイは「感慨深いけど、実感がない」と発表前の心境を話した。
ドームでやりたい演出について聞かれると、ユーキが「テレビで言っちゃったのでやるしかないんですけど」と前置きして、空に“超特急号”を走らせたいと思いを馳せる。さらに『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)出演時に司会の相葉雅紀から、ドーム公演をやる際には「観に行きます」と言われたことから、「うちの事務所から相葉さんに連絡しないといけない」と胸を弾ませていた。
8号車のコールにも「夢のドームに連れてって!」とあるほど、東京ドームは超特急と8号車にとっては夢の舞台。決まった時の心境を「1桁のメンバーに」と記者から振られると、すかさずマサヒロがマイクを手に「そうですね……」と切り出し、アロハが「なんで(笑)?」とツッコミ。超特急らしいやりとりを挟んで、タクヤが「漠然と“待たせてしまっている”という感覚はありましたけど。タカシが言ったように、今のままだと(ドームには)立てないと思っているので、個人でもグループでも、いろんな面でパワーアップして8号車に胸を張って見せられるようにしていきたい」と意気込む。リョウガは「8号車が『叶えようね』と言ってくれていたから、その夢を叶えられてよかった。8号車というメンバーも含めて超特急に金メダルをあげたいなと」と胸を張ったあと、「……(ほしかったコメントは)こういうのでしょ(笑)?」と、しっかりメディア向けに笑いを提供。最後は、カイが「1桁として15年走ってきたのと同じだけ、家族も応援してくれていて。家族に報告したら心の底から喜んでくれて、すごくうれしかったし、誇らしかった。今日発表したら、8号車の皆さんも喜んでくれるんだろうなと期待が高まります」と8号車に発表する瞬間に期待を寄せ、個性豊かな回答が並んだ囲み取材を締めくくった。
(文=小林千絵)
