KNB北日本放送

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県の高校生海外派遣が今月行われました。スタジオには同行取材した長岡記者です。

この事業は、北日本放送が開局30周年で県に贈った1億円を基金にして1983年から始まり、43回目の今回が最後となりました。

今回の派遣先は富山県と友好提携を結んでいるアメリカのオレゴン州でしたね。

生徒たちの12日間の研修の様子をきょうとあす、お伝えします。きょうは高校生が見たオレゴンの今です。

今月9日、海外派遣団の高校生19人はアメリカの西海岸に位置するオレゴン州に向かいました。


州最大の都市、ポートランドは「全米住みたい都市ランキング」で何度も上位に入っている自然が多く、住みやすい街です。

またオレゴン州には消費税がないのも特徴です。しかし…

生徒たちが直面したのはアメリカの「物価高」です。

この日の夕食はチーズバーガーとポテトのセット。

値段は38ドル。日本円にするとなんと、およそ6000円です。

「6000円?!」「えっ」

ここから始まった12日間の未知の旅。生徒たちの経験を追いました。

ポートランドには、富山市と同じくダウンタウンから郊外まで広い範囲を結ぶライトレールが走っていて車社会からの脱却を目指しています。

このライトレールやバスなど公共交通機関の運営を手掛ける企業が「トライメット」です。

生徒たちは、公共交通機関を活用した街づくりを学びました。

環境への取り組みに興味を持つ尾山凛さんは、富山市をさらに環境に配慮した便利な街にしたいと考えています。

富山国際大学付属高校2年 尾山凛さん
「富山市のようにコンパクトシティを進めたい都市へのアドバイスをするとしたらどんなことですか」

トライメット社員
「訳)トランジットに近いところに住宅を開発するようなプログラムを推奨している」

尾山凛さん
「実際にポートランドの街を見て回って歩いてみたらたくさんのバスがあったり電車が通っていたり、市と協力することによってバスの遅延とか交通渋滞の場合でも過ごしやすい人々が利用しやすいものにすることが大事だと思いました」

雨が多く、水が豊かな場所としても知られるオレゴン州。マルトノマの滝は迫力満点です。

「音すごい」「想像以上に高い」「めっちゃ浴びてます、水」

「やばいです、きれいです、あっちにあるがにかかってる感じがする」

また、ポートランドはアートの街としても知られています。

「個性的な街に仕上げよう」というスローガンのもと、巨大な壁画が街なかに。遊び心のある彫刻もいたるところにあります。

地元のアーティストが共同で運営するギャラリーではアーティスト自らが展示や販売を行っています。

高岡第一高校2年 山崎萌々花さん
「いろんな人がそれぞれ自分の世界観を持って作品を飾って売っていてそういう文化があるのはすごく素晴らしいことだなと思いました」

大門高校2年 馬淵蒼大さん
「富山県ってシャッター街とか色々あるじゃないですか。そういうところを有効活用して、もっと話題性を、物に頼るんじゃなくて自分たちで作っていける」

オレゴン州は150を超える日系企業が進出していて、県内からも、伝統工芸品の輸出や現地の特産品の輸入を行う「ホクセイプロダクツ」など2つの企業が拠点を構えています。

この日の夕食会では、現地で働く日本人と交流しました。

富山高校2年 柳原斗希さん
「日本と海外の働き方の違いとかコミュニケーションだったり働きぶりだったり海外で働くとどういうところが違うのかなって」

ヤマト運輸アメリカ 佐伯良樹さん
「意外とアメリカってコミュニケーションがフラット、オープンでそういうのって考えなくていいと思ってしまうかも知れないですけどそうじゃないんですよね。こっちの人もちゃんとした建前まで言わないですけどしっかりしたリスペクトが必要なんですよ」

富山高校2年 柳原斗希さん
「海外の人でも国が違ったら全然文化も違うし伝え方も全然違うっていうことを学びました。それぞれの国の人だったりそれぞれの人によって接し方を変えたり同じことでも伝え方を変えたりして上手くコミュニケーションしていきたいと思いました」

生徒たちは、オレゴン大学も訪れました。1876年に創立した歴史ある大学です。

日本語を学ぶ現地の学生と日本語と英語を交えての会話です。

富山中部高校2年 梶原悠生さん
「what kind of research does(is) this university good at?(この大学はどんな研究が得意ですか)」

現地の大学生
「we have a lot of science based research. And there is a lot of great opportunities for like jumping into it for freshman(この学校は科学ベースの研究をたくさん行っています、新入生がそういった研究に飛び込めるいい機会もたくさんあります)」

入善高校2年 橘奏登さん
「Do you know soft tennis?」

現地の大学生
「table tennis?」

橘奏登さん
「使うボールが柔らかくて回転もかかりやすい」

現地の大学生
「ボールがちょっと違う、でもテニスとほとんど同じ。あ、分かった」

大学生によるマンツーマンでアメリカの大学生活について教えてもらった生徒たち。

自らの今後の大学生活にも思いをはせました。

富山東高校 三塚龍慎さん
「大学生の方と話してみて勧めてくれたりこの大学がいいよと話してくれて自分に自信がついたと思います」

生徒たちの姿を取材して長岡さんはどんなことを感じましたか。

海外は初めてだという生徒がほとんどだったのですが、物価高や国民性の違いなどを肌で感じたと話してくれました。

あすは、現地でのホームステイの様子などをお伝えします。