トヨタと日産が「新型SUV」公開! 「小さなランクル」と「斬新顔キックス」発売へ 本格派と都会派の特徴は? タイイベントで熱視線
「小さなランクル」と「知能派キックス」が登場!
2026年3月、「第47回バンコク国際モーターショー」の開幕に合わせ、トヨタと日産がそれぞれのブランドにとって重要なSUVモデルを発表しました。
トヨタは、新型「ランドクルーザーFJ」を世界先駆けて発売。日産は、新型「キックス e-POWER」を発売しました。
約630万円! カスタマイズ需要にも応えるランクルFJ
【画像】超かっこいい! これが「新型ランクル」&「新型キックス」です。画像で見る!(30枚以上)
3月21日、トヨタ・モーター・タイランドは、世界中のファンが待ち望んでいた「小さなランクル」こと新型ランドクルーザーFJを世界に先駆けて正式発表・発売しました。
このモデルは、ランドクルーザーシリーズが長年培ってきた「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」という究極の信頼性を継承しつつ、現代の多様なライフスタイルに適合するよう再構築されています。
外観はまさに「FUNCTIONAL BEAUTY(機能美)」を体現しています。コンセプトに掲げられた「PLAYFUL-DICE」の通り、四隅を斜めにカットして不要なエッジを排除したスクエアなボディは、独自のアイデンティティを維持しつつ、機敏性を高めています。
全長4610mm×全幅1855mm×全高1890mmという、従来のランドクルーザーに比べてコンパクトなサイズながら、張り出した樹脂フェンダーや背面のスペアタイヤ、18インチのブラックアルミホイールが放つ圧倒的な存在感は、まぎれもなく「ランクル」そのものです。
さらに、3ピース構造の前後バンパーは、万が一の破損時にも部分的な修理を容易にし、メンテナンスコストを抑えるという、プロの道具としての配慮が行き届いています。
内装設計においても、その「機能優先」の哲学は一貫しています。水平基調のインストルメントパネルは、悪路走行時に車両の傾斜や姿勢をドライバーが直感的に把握できるよう設計されました。
また、オフロード走行時のキックバック(路面からの反動)による怪我を防ぐため、ステアリングホイールには広いクリアランスが確保されています。
シート素材には耐久性が高く、汚れを拭き取りやすいブラック合成皮革を採用。2列目シートは55:45の分割可倒式で、5段階のスライド調整と40度のリクライニング機能を備え、乗員の快適性と最大1522リットル(全倒時)に達する積載能力を両立させています。
心臓部には、長年の実績を誇る2.7リッター直列4気筒「2TR-FE」ガソリンエンジンを搭載。最高出力166馬力、最大トルク245Nmを発生し、6速オートマチックトランスミッションと組み合わされます。
注目すべきは、その本格的なメカニズムです。「ハイラックスチャンプ」とプラットフォームを共有しつつも、リア構造を大幅に補強し、フレームマウントポイントを追加することでランクルの厳しい基準をクリア。
リアディファレンシャルロック付きのパートタイム4WDシステム、ホイールスピンを抑える「2nd Startモード」、さらには水深700mmまでの渡河性能を備え、大型のランクルでは進入をためらうような狭い林道や過酷な地形でも、その真価を発揮します。
そして、新型ランドクルーザーFJがタイ市場でこれほどまでに熱狂的に迎えられている最大の理由は、「カスタマイズ」という文化への深い理解にあります。
「Bold & Unbound(大胆に、そして縛られずに)」をコンセプトに、トヨタは4つの異なるカスタマイズスタイルとなる本格オフロード仕様の「The Meridian」、野外活動の拠点となる「The Nature Explorer」、伝統的意匠を愛でる「The Legendary」、そして都市部で映える「The Street Cruiser」を提案しています。
気になる新型ランドクルーザーFJの価格は128万9000バーツ(約630万円)から(日本円換算は2026年3月下旬現在)。
2026年8月31日までの期間は、導入特別価格として126万9000バーツ(約620万円)で販売されます。
決して安価なモデルではありませんが、ランドクルーザーというブランド価値と、唯一無二の走破性、そして「自分だけの一台」を作り上げることができる拡張性を考えれば、むしろ戦略的なプライスと言えるでしょう。
なんだこの顔!? 新型キックス、登場!
一方、日産モータータイランドは新型「キックス e-POWER」を発表しました。
この新型モデルは、現地の若い世代のライフスタイルを徹底的に研究し、デザイン、パワートレイン、安全技術、コネクティビティなど進化させ、、タイ国内での開発・生産にこだわって誕生した一台です。

ボディサイズは全長4300mm×全幅1760mm×全高1610mm、ホイールベース2620mmと、都市部での取り回しを重視した絶妙なパッケージングを維持。
デザインでは、フロントフェイスの核となる立体的な造形で深みを持たせた「3D Vモーショングリル」が特徴的です。
これに「スリムテックLEDヘッドランプ」と、鋭い3本のアロー型デイタイムランニングライトを組み合わせることで、遠くからでも一目で新型キックスと分かる個性を確立しました。
サイドに回れば、ブラックアウトされたドアミラーや「プログレッシブアロイホイール」が足元を引き締め、リアセクションには日産のSUVシリーズに共通するヘキサゴン(六角形)モチーフの造形とスリムなテールランプを配置。
新色の「エレクトリックシアン」を含む全10色のボディカラー展開は、個性を重んじるユーザーへの強いメッセージとなっています。
インテリアに目を向けると、そこにはクラスを超えた上質な空間が広がっています。
特に「SV」グレードに設定された「ムーンストーン」カラーの内装は、淡いブルーとライトグレーを基調としており、これまでのコンパクトSUVにはなかった洗練された清潔感を演出しています。
ダッシュボード中央には、光の反射を抑える角度に配置された12.3インチの大型タッチスクリーンディスプレイが鎮座し、運転席正面の7インチデジタルメーターと連動して膨大な情報をスマートに提供します。
長時間のドライブでも疲れにくい「ゼログラビティシート」の採用や、6ウェイパワーシートの搭載、さらには423リットルという広大なラゲッジスペースの確保など、日常のあらゆるシーンでの「使い心地」が徹底的に磨き上げられています。
また、タイ仕様として初めて、日産の先進運転支援システム「プロパイロット」が導入されました。このシステムは、車線中央の維持や先行車との車間距離・速度の調整を支援し、渋滞路から高速巡航までドライバーの負担を劇的に軽減します。
これに加え、前方衝突警告や歩行者検知付きエマージェンシーブレーキを含む「日産360度セーフティシールド」を標準装備。
さらに、スマートフォンとの連携を強化した「Nissan Connect Services」の導入も。専用アプリを通じて、駐車位置の確認から離れた場所でのエンジン始動、ドアの施錠・解錠までが指先一つで完結します。
万が一の事故の際には天井の「SOSコール」ボタン一つでオペレーターに繋がる自動通報機能も備え、ハードとソフトの両面から「安心」を提供しています。
パワートレインには、最高出力136PS、最大トルク280Nmを発生する第2世代の「e-POWER」を搭載。1.2リッターエンジンで発電し、100%モーターで駆動するその走りは、電気自動車特有の瞬発力と静粛性を誇ります。「e-Pedal Step」による意のままの加減速も独自性を発揮しています。
タイ仕様の新型キックス e-POWERの価格は、83万9000バーツ(約408万円)から92万9000バーツ(約452万円)となっています(日本円換算は2026年3月下旬現在)。
