NTTドコモの公式Xより

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2000年代に爆発的に普及し、一時代を築いた“ガラケー”。NTTドコモは四半世紀にわたって続けた3Gサービス「FOMA」と「iモード」を来週3月31日で完全に終了する。旧来型の携帯電話であるガラケーは通話・通信ともに使えなくなる。

KDDI(au)とソフトバンクはすでに3Gを終了しており、これで国内全キャリアの3Gが終了する。機種変更しないと電話番号も使えなくなるので、ドコモが注意を呼びかけている。

3Gの「G」はGeneration(世代)の頭文字で、移動通信システムの進化を表す。4G・5Gと世代進化ごとに通信速度が速くなり、データ容量も大きくなる。6Gは2030年頃の商用化予定だ。

ガラケーは「ガラパゴスケータイ」の略で、日本の携帯電話が独自の進化を遂げてきたことを「ガラパゴス諸島」になぞらえたものだ。

通話とメールという基本機能に加え、「ワンセグ」による地上波テレビ放送の受信、電子マネー決済を可能にした「おサイフケータイ」、さらには赤外線通信や高精度なカメラ、「着うたフル」といった多種多様な機能が小さな折りたたみボディーに詰め込まれていた。これらはドコモの「iモード」をはじめとする独自のプラットフォーム上で動作していたものだ。

今は死語になった「写メ(しゃめ)」は、「写メール」の略称で、ガラケーで撮影した写真を電子メールに添付して送信するサービスだ。

しかし、これはドコモではなく、2000年にJ-PHONE(現ソフトバンク)が開始したサービス名が由来だ。実は、ケータイにカメラを搭載したのは、J-PHONEが世界初だった。

ワンセグのサービス自体は終了していないが、2021年以降の新型スマホでは搭載機種がゼロになるなど、日本が世界標準の規格と一線を画してきたことの典型的な例とも言える。

ちょっとややこしいのは、今でもショップでは折りたたみケータイが販売されていることだ。一見すると、これまでのガラケーと変わらない姿をしているのだが、実は通信規格が4Gに対応しており、中身はスマホの仕組みを流用した端末になっている。そのため、「ガラホ(ガラケー+スマホ)」とも呼ばれており、こちらの方は来月以降も使うことができる。

サービス終了する3Gガラケーを使っている人は、見た目やボタン操作が変わらないガラホに機種変更するのがもっとも簡単。LINEも使えるので便利だ。

いずれにせよ、3月31日は、日本のモバイル通信の歴史において、1つの時代が完全に幕を閉じる日と言えそうだ。