◇第98回選抜高校野球大会の出場32校による甲子園練習スタート

 佐野日大はシートノックの後、エースの鈴木有投手(3年)ら投手陣が交代でマウンドに立ってのシート打撃などを行い、グラウンドの感触を確かめた。

 同校は12年ぶりの出場となる選抜大会。17年に就任した麦倉洋一監督にとっては就任後初の“聖地”となる。

 OBで同校初の甲子園となった89年夏の選手権大会に背番号「1」で出場。開会式直後の開幕戦の近大福山戦では打っては決勝本塁打、投げては完封と1―0勝利の立役者となった。平成元年の開幕戦だったため、夏の甲子園大会の「平成1号本塁打、打点、得点、平成1号勝利投手、完封勝利」を独占することになった。同年のドラフト3位で阪神に入団。94年の現役引退までに2勝(4敗)を挙げた。

 「やっぱりいい球場ですね。こんなにいい球場はないですよ」と感慨深げだったが、高校当時については「何が何だか覚えてないんですよ。9回2死から11球連続でボールを投げたぐらいしか覚えてなくて…」と苦笑い。それでも「あの時ここで勝たせてもらったのは本当に幸せなこと。それだけは今の自分の糧になっています」と感謝の思いを口にした。

 すでに練習試合を4試合こなし、23日の初戦(対三重)までに「後輩の中谷も来てくださいと言ってくれて」という智弁和歌山などと4試合を予定している。

 「相手はウチと似ているチームだと思う。ヒットと失点はある程度覚悟しながら、4、5点勝負。ゲームが動けば動くほどウチの持ち味は出る」

 教え子たちと手にする一丸星へ。勝利へのイメージも明確にできている。