家づくりで「漆喰壁」を選んで後悔。住んでわかったデメリット4つ&後悔しないためのポイントも
部屋の雰囲気を大きく左右する要素の1つである壁材。1年前に注文住宅を購入した日刊住まいライターは、カフェのような空間に憧れ、内壁に漆喰を採用したそう。しかし、おしゃれな反面、白い粉が落ちる、付着した汚れが落ちにくいといった漆喰ならではのデメリットを感じることも多々あるとか……。この記事では、ライターが漆喰壁の家に実際に住んで感じた後悔ポイントを4つレポートします。

家の内壁全面に漆喰を採用して後悔
筆者は、夫と2歳の娘の3人家族です。1年前に3LDKの注文住宅を地元工務店で建てました。わが家では、「カフェのようなおしゃれな空間にしたい」という想いから、天井を除くすべての内壁に漆喰を採用。
【実際の写真】漆喰壁の家に住んでとくに気になった「白いモノ」
事前に工務店の担当者からは、クロスとくらべて施工期間が長くかかることや、費用が高くなることなどのデメリットは聞いていました。
しかし、住み始めてからの使い勝手やメンテナンスの注意点については、深く聞かずに漆喰を採用することに決定。
完成後は、まさに理想どおりの空間。家全体が明るい雰囲気に仕上がりました。遊びに来た友人からも「おしゃれ!」とほめられることが多く、見た目には大満足です。
しかし、実際に1年間住んでみて「こうしておけばよかった」と感じる場面も増えてきました。
デメリット1:色が白一択で単調な壁になってしまった

私が注文住宅の施工を依頼した工務店では、漆喰の色は基本的に白のみでしたが、アクセントウォールとしてキッチン奥の壁を青色にしたいと希望。
ところが、工務店の担当者から「漆喰に顔料を混ぜて色をつけることは可能だが、職人のさじ加減によるため、希望通りの色になる保証はない」と説明されました。
また、後々汚れや傷などがついて重ね塗りをしたときに同じ色を再現することが難しく、色むらができてしまう可能性もあるとのことでした。
結果的に、アクセントウォールは断念し、すべて白色で統一することになりました。しかし、アクセントウォールのみクロスにするなどの選択肢もあったのではないかと後悔しています。
デメリット2:調湿効果を感じられない

工務店から事前に聞いた漆喰壁のメリットとして、「湿度が高いときは湿気を吸い込み、乾燥しているときは湿気を放出する調湿効果が期待できる 」というものがありました。
しかし、実際に1年間住んでみたところ、そこまで顕著な調湿効果は感じられません。多少の効果はあるのかもしれませんが、梅雨にはエアコンの除湿機能、冬には加湿器が必須だと感じます。
冬場は加湿をおこたるとすぐに空気が乾燥してしまい、乾燥によって漆喰がひび割れてしまうことも。漆喰の種類にもよるのかもしれませんが、調湿効果はあくまでも補助的なメリットだと考えた方がよさそうです。
デメリット3:白い粉が落ちる

漆喰壁の家に住んでみてとくに気になったのが、漆喰の表面が少しずつはがれ、白い粉が落ちることです。入居当時は施工直後なこともあり、一時的なものだろうと思っていましたが、入居後1年経った今でも、壁際の床に白い粉が落ちているのを頻繁に見かけます。
とくに硬いものをぶつけたときは、漆喰が削れてしまうことも。現時点では幸い大きな破損はありませんが、キッズスペースの壁にも漆喰を使用しているため、子どもがオモチャを投げたときは壁にぶつからないかヒヤヒヤします。
また、子どもが誤って漆喰の粉を口にしないように定期的な掃除も欠かせません。
デメリット4:汚れを落としにくい

先日、娘がクレヨンで壁に落書きをしてしまいました。色の沈着を心配して、あわてて水ぶきをしたところ、色がにじんだ水分を漆喰が吸収してしまい、かえって汚れが広がってしまいました。
漆喰は水を弾かず、水分を吸収しやすいという特徴があります。消しゴムやメラミンスポンジで汚れを落とすことも試しましたが、残念ながら落ちませんでした。私が家を建てた工務店では、アフターサービスで2年後に漆喰の塗り直しがあるのですが、汚れを目立たなくさせるには、塗り直しを待つほかないようです。
また、キッチンやダイニングテーブルの近くの壁も、食べ物の汚れがつかないように常に気を配らなくてはなりません。全面漆喰にするのではなく、キッズスペースや子ども部屋、キッチン周りなど汚れがつきやすい場所にはクロスを使うなど、場所ごとに素材を使いわければよかったと感じています。
漆喰壁の家に住んで感じたデメリットを4つご紹介しました。
漆喰壁は見た目が美しく、空間づくりにはとても効果的です。しかし、住み始めてからのデメリットもしっかりと理解した上で採用を検討しないと、後悔してしまう可能性があります。
これから新築やリノベーションで漆喰壁を検討されている方は、おしゃれな雰囲気だけでなく、素材の特性やデメリットについても事前にしっかりと確認した上で、壁材を検討してみてはいかがでしょうか。
