推し活グッズが「雑誌付録」になる時代。「推し活付録」はなぜ生まれた?
ここ数年、さまざまな店やブランドから販売されている"推し活グッズ"。
最近では、宝島社の雑誌の付録としても登場しています。デザイン性と機能性が備わったアイテムには、細部にまで大人女子の心を掴むようなこだわりが詰まっています。
今回は宝島社の担当者に、推し活グッズについてのニーズや、開発の際のこだわりについて聞きました。
推し活付録の"始まり"は
宝島社の「sweet」2023年1月号(2022年12月12日発売)と「InRed」2023年1月号(12月7日発売)は、それぞれ推し活に使えるグッズが付録になっています。
宝島社の発表資料には、これまで雑誌誌面では「推し活」特集をしていたものの、読者のニーズに応えてその後付録開発にも反映するようになったとあります。
担当者に話を聞くと、推し活グッズのニーズは、2020年頃から感じていたといいます。
「コロナ禍で自宅から出られない生活が続き、家で楽しめる推し活の盛り上がりをじわじわと感じていました。その後、コンサートや舞台が少しずつ再開されていくなかで、そういったイベントに初めて足を運ぶ人も増えると思いました」
そこで、21年12月24日、推し活に使える「COCO DEAL 推し活トートバッグBOOK」を販売したところヒットし、完売。これが推し活付録の"始まり"になりました。
「1番多かったのは『ここが欲しかった!というポイントがたくさん詰まっていた』といった、機能性への反響でした」
画像は公式サイトより。
開発の際、うちわがすっぽり入るフロントポケットや内ポケットは、「何度も修正してこだわった」といいます。さらに、日常使いもできるシンプルなデザインも好評だったとのこと。
画像は公式サイトより。
こうした反響を受け、さらに普通の付録を「推し活」に使っている読者がいたこともあり、さらに使い勝手がよく、デザイン性も優れたアイテムが開発されました。
「隠れ推し活」がテーマのポーチ
12月発売の雑誌2誌では、推し活グッズが新たに登場します。
「sweet」2023年1月号「隠れ推し活ポーチ」は、推しグッズとコスメが一緒に持ち運べるポーチで、上品なラベンダーカラーとティアラマークがデザインのポイント。
「"隠れ推し活"をテーマにしていて、ターゲットは20代後半の『sweet』読者です。大人でも推し活をしたい!と考えている女子に捧げました」(担当者)
手前のポーチは、片面がクリアポケットになっており、ファスナーも付いているので、推しの写真やグッズ、保護したいコスメを入れて、汚さずに持ち運べます。
逆サイドのポケットには、カードやシール、ヘアピンなどちょっとした小物が収納できます。
担当者によると、「推しを愛でながらも、美を磨けるビューティポーチというところにこだわった」とのこと。
サイズは縦12.5×横16×マチ4cm。雑誌の価格は1180円。
もうひとつの「InRed」2023年1月号「ムーミン マルチ整理ポーチ」も"推し活"の整理整頓にこだわりました。
ムーミンと仲間たちのプリントが愛らしい、6穴バインダー付き整理ポーチで、クリアケース4枚が付属しています。
クリアケースのサイズは縦10×横20cm。アクスタや各種チケットも収納できます。これまでに参加したライブチケットのコレクション用に使えます。
紙幣もちょうどおさまるサイズで、"遠征代"の管理にもいいでしょう。
ポーチサイズは高さ22×幅13.5×厚さ2cm。価格は1240円。
推し活グッズとはいえ、どちらも可愛いデザインと日常使いできる機能性が両立されていることがわかります。
(東京バーゲンマニア編集部 みやま胡桃)
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