吉田優利【写真:Getty Images】

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住友生命Vitalityレディス東海クラシック

 女子ゴルフの国内ツアー・住友生命Vitalityレディス 東海クラシック最終日が18日、愛知・新南愛知CC美浜C(6502ヤード、パー72)で行われ、2位で出た吉田優利(エプソン)は、3バーディー、1ボギーの70で回って通算12アンダー。ツアー初優勝の19歳・尾関彩美悠(フリー)に1打届かず、今季5度目の2位となり、悔し涙を流した。その後、自身のインスタグラムを更新し、気丈にメッセージを発信すると、多くのファンから激励とエールが寄せられている。

 わずか1打届かず、またしても今季初Vに届かなかった吉田。今季5度目の2位、うち2度はプレーオフで優勝を逃している。クラブハウスに戻ると涙を流し、最終18番で3メートルのバーディーパットを逃した場面について「いい回転で打てましたが、切れちゃいました……」と悔やんだ。

 それでも、先にバーディーを入れて尾関が優勝を決めた際には表情を変えずにパーパットのラインを読んでホールアウト。すぐに尾関の元に駆け寄り、「おめでとう」と声を掛けてグータッチをした。そして、試合後はインスタグラムを更新し、気丈にメッセージを発信した。

「住友生命レディス 悪天候の中たくさんの応援ありがとうございました」と記し、「来週以降もいいゴルフを続けながら、みなさんの期待に応えられるように頑張ります」と前向き。明るい絵文字も使いながら悔しさを隠し、声援を送ってくれたファンに対しての感謝だけを述べた。

 しかし、報道などで悔し涙を流したことを知っているファンも多く、コメント欄には「今度は優勝して涙流して」「涙の数だけ強くなれる」「スマイルも涙も素敵です」「悔し涙は本気の印」「インタビューを拝見して胸が詰まりました」「もらい泣きしました」などの声が寄せられ、「ラストパットの後に笑顔で尾関選手をたたえる姿に心打たれました」「優勝者を讃えているところなんか最高です」と順位確定後の振る舞いに称賛の声もあり、1400件超のコメントが寄せられた。

 取材では「もう、2位はいいですね」と聞かれると、「はい」とうなずいて前を向いた吉田。涙ではなく最高の笑顔を見せるため、また次なる戦いに向かう。

(THE ANSWER編集部)