給油後になぜ即「満タン表示」にならない? 継ぎ足し給油はNGな訳

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給油後に燃料計が満タンにならないは故障?

 ガソリンスタンドで満タンまで給油したにもかかわらず、燃料計が満タンを示さないことがあります。
 
 これは、表示がアナログでもデジタルでも関係なく起こるといいますが、なぜガソリンを入れたのに燃料計は満タンを示さないのでしょうか。

満タン給油後でもすぐに「満タン表示」にならないのはなぜ?

 近年では、フルサービスに比べ、セルフサービスのガソリンスタンドの割合が高くなっています。

【画像】給油口の中身ってこうなってるの!? 意外な構造を見る!(18枚)

 一般的に、セルフサービスのガソリンスタンドでは、ノズルを給油口の奥までしっかりと挿し込んでからレバーを引くことにより給油ができます。

 満タンになった際は、ノズル内のセンサーが働き、自動的にガソリンの供給が止まる仕組みです。

 給油後にガソリンが満タンになっているかどうかはクルマの燃料計でも確認できますが、車種によっては燃料計が満タンを示さない場合もあるといいます。

 給油直後にメーターが動いていないと、クルマの故障を疑う人もいるかもしれません。

 こうした事例について、首都圏のガソリンスタンドのスタッフは「燃料計が動かない事例は、時々見られます。お客さまのなかには、困惑している人もいらっしゃいます」と話します。

 車種にもよりますが、給油後に燃料計がすぐに満タンを示さない要因として、クルマの仕組みそのものが挙げられます。

 ガソリン残量の計測方法はクルマによっても異なりますが、基本的には大きくふたつの方法がとられています。

 ひとつは、ガソリンタンク内にフロートという浮きを浮かべ、その位置の高さをそのままガソリン残量として燃料計に反映する「機械式燃料計」で、年式の古いクルマに比較的多く見られます。

 一方、近年多くの車種に採用されているのが、フロートの位置の上下変動を可変抵抗器で抵抗値に変換し、その変化をメーターに反映する「電気式燃料計」です。

 機械式燃料計と異なり、クルマの揺れやバウンドによってメーターが動いてしまうということが少なく、正確な数値を計測できることがメリットです。

 しかし、その反面、電気式燃料計では給油後のメーターの動きが緩やかになるように設計されているものが多いため、給油直後に確認すると、すぐに満タンを示さないこともあります。

燃料計が満タンを示さなくとも…慌てずに

 給油後に燃料計が満タンを示さないと、ガソリン残量が少ないのではないかと不安になり、再度給油したくなる人もいるかもしれません。

 ガソリン給油後に燃料計が少し待っても満タンを示さない場合について、前出のガソリンスタンドのスタッフは次のように話しています。

「焦って再度給油するとガソリンが溢れてしまう可能性もあり、大変危険です。もし、燃料計が満タンを示さずに不安を感じた場合は、近くのガソリンスタンド店員にお声がけください」

燃料警告灯が点灯しても一般的に50kmから100km程度走れるといわれているが、道路状況や走行速度、エアコンの使用状況などで変化する

 燃料計は、1リッターという細かい単位を正確に計測できるものではなく、車種によっては、少量の給油では変化がない可能性もあります。

 とある国産車の場合は、最低10リッターほどの給油から表示に変化があるとされています。

 そのため、フューエルランプ(燃料残量警告灯)が点灯するほどガソリンが減っている場合は、少量の給油ではランプも消えないことがあるようです。