IHIが30年ぶりにボイラ製造設備刷新へ、肝はパイプ曲げ!
コイルエレメントの製造では複数のパイプを1本に溶接でつないだ後、パイプの複数箇所を曲げて再度溶接を行っている。曲げ加工は、角度やパイプサイズなど製品仕様に応じて金型を取り換える必要があるため手間がかかる。
相生工場では生産能力の最大化を目指して情報通信技術(ICT)による進捗(しんちょく)の可視化を実現しており、コイルエレメントの曲げ加工工程がボトルネックになっていることが分かった。そのため、設備の刷新を決めた。
IHIはボイラ製造について、相生工場をマザー工場とし、インドネシア子会社との分業体制を敷いている。
8月にベトナム向け出力66万キロワット級の石炭火力発電所用ボイラ2基の受注するなど、21―22年頃までの仕事量を確保しているが、新設案件は減少傾向にある。メンテナンス分野の事業を拡大しているが、既存設備では急を要する案件への対応が難しく、受注機会を逃す可能性があった。
ボトルネックを解消する設備更新に加え、デジタル機器を用いて熟練工の技術をデータ化し、若手社員の成長につなげる活動も進める。
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