ウルグアイ代表DFゴディン、ベルギー代表MFアザール、フランス代表FWグリーズマン、オランダ代表DFデ・リフト【写真:Getty Images】

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米スポーツサイトが5月からの比較で発表 10位と9位はドイツ勢に

 欧州の移籍市場では、今夏も多くの選手が新天地へと渡っている。

 そのなかにはフランス代表MFアントワーヌ・グリーズマンやベルギー代表MFエデン・アザールなどのビッグネームも含まれていた。米スポーツサイト「ブリーチャー・レポート」は欧州5大リーグに所属するクラブから、ここまでの補強で5月と比較して最も向上したであろうチームトップ10を選出し、発表している。

 10位はバイエルン・ミュンヘン。昨季限りで、長年にわたって両翼を担ってきた元フランス代表MFフランク・リベリーと元オランダ代表MFアリエン・ロッベンが揃って退団。いまだ代役となるウインガーを獲得できていないが、フランス代表DFリュカ・エルナンデスと同代表DFベンジャマン・パバールを獲得している。

 2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)で世界一に輝いた両選手は、サイドでもプレー可能なセンターバック。両選手を中盤に置くこともできるし、ドイツ代表DFニクラス・ジューレとの3バック、またはワイドに使って、ドイツ代表DFヨシュア・キミッヒやオーストリア代表DFダビド・アラバを中盤に移動するなど、ニコ・コバチ監督にいくつもの選択肢を与えてくれる2人だ。

 9位はドルトムント。ここ2年間、クラブの中心で活躍してきたアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチとU-21フランス代表DFアブドゥ・ディアロと失ったドルトムントだが、過去を振り返ると、スター選手を失った後でもしっかりとトップに上がってきている印象だ。

 今夏は元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスがバイエルンから復帰し、かつてほどの輝きはないものの、ベテランのリーダーとしての立場から多くのことをチームにもたらす力はある。また、新加入のベルギー代表MFトルガン・アザールとドイツ代表FWユリアン・ブラントも才能あふれるアタッカーだ。ホッフェンハイムで著しい成長を遂げたドイツ代表DFニコ・シュルツは新たな左サイドバックとして、スペイン人DFマテウ・モレイは右サイドバックでの活躍が期待できるポテンシャルを大いに兼ね備えている。

冨安を獲得したボローニャが8位 バルサ、インテルなどが続く

 8位は、日本代表DF冨安健洋を獲得したボローニャ。シント=トロイデンで大きな成長を遂げ、日本代表でもレギュラーに定着した冨安はもちろんのこと、今夏は全体的に興味深い補強を展開している。中でもU-21デンマーク代表MFアンドレアス・スコフ・オルセンは昨季、デンマーク1部で22ゴールを記録した左利きの有望株だ。

 7位はウェストハム。過去の補強を見ると多くの失敗例が目立つが、今夏は手当り次第のアプローチをやめ、2人の素晴らしい選手に高額を投資した。スペイン代表MFパブロ・フォルナルスの獲得は見事で、元U-21フランス代表FWセバスティアン・アレは今夏に退団したオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチの代役となり得る実力者だ。

 6位はライプツィヒ。例年どおり、今夏も若手トップ選手のリクルートに徹した。2018年にレンタルで獲得していたイングランドU-21代表FWアデモラ・ルックマンを完全移籍で迎え、パリ・サンジェルマン(PSG)からはU-21フランス代表MFクリストファー・ヌクンクを低価格で獲得している。ただ、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの去就に大きな疑問が残っている状態で、もし同選手が今夏で退団となれば、ライプツィヒの移籍ビジネスもまた違う形になると見られている。

 5位はバルセロナ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で準決勝敗退を喫したバルセロナは、今夏にグリーズマンを獲得。同選手をどのようにしてチームにフィットさせるのかはまだ不明だが、高いクオリティーを持つ万能アタッカーの加入により、重要な場面でアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに頼りすぎないようになれることだろう。そして、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングは、スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツの後継者にふさわしい選手と言える。

 4位はインテル。アントニオ・コンテ新監督は中盤センターを一新した。イタリア代表MFステファノ・センシとMFニコロ・バレッラを獲得。また、オーストリア代表MFヴァレンティーノ・ラザロは右ウイングバックの推進力となり、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンは3バックの中央で統率することになるだろう。

 3位は新シーズンからプレミアリーグ復帰のアストン・ビラ。ここまで1億ポンド(約132億円)を投じて10選手を獲得したが、今夏の状況を踏まえれば当然のことでもある。大量の選手が契約解除となり、正式に登録された選手はわずか13人のみ。クオリティーの高い選手を集めるだけでなく、頭数も増やす必要があった。

 ディフェンスラインは完全に一新され、中盤も強化。両翼も加え、前線ではブラジル人FWウェズレイが新たな中心選手となるだろう。大規模な刷新ということもあり、一致団結してプレーできるのかは見ものだが、3選手はレンタル先からの復帰、2選手は過去にディーン・スミス監督とともに仕事をしたことがあるだけに、戦力アップと見ることに間違いはないだろう。

ビッグクラブがトップ2を占める 死角のない補強を展開したユベントスが1位に

 2位は日本代表MF久保建英が加入したレアル・マドリード。プレシーズンのアトレチコ・マドリード戦では3-7で大敗するなど、低調な出来が続いていることを考えれば違和感があるかもしれないが、新加入選手のネームバリューは飛び抜けている。アザールを筆頭に、セルビア代表FWルカ・ヨビッチ、フランス代表DFフェルランド・メンディ、ブラジル代表DFエデル・ガブリエウ・ミリトンを獲得した。どのようなシステムで戦うのかが、今後は注目される。ジネディーヌ・ジダン監督の手腕が問われることになるだろう。

 1位に輝いたのはユベントスだ。今夏の移籍市場では、非常に賢く立ち回ったとの評価を得ている。獲得した選手を見ればその理由が分かる。CL優勝という目の前の目標と、長期的な安定の両方のために新たに選手を獲得し、余剰戦力を高額で売却した。

 オランダ代表DFマタイス・デ・リフトは今夏の移籍市場における目玉選手の1人であり、フリーで獲得したウェールズ代表MFアーロン・ラムジー、フランス代表MFアドリアン・ラビオはすでに中盤で推進力を生み出している。さらに元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンも復帰しており、死角のない補強を展開していると言えるだろう。(Football ZONE web編集部)