「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルな先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。

2016年8月28日(日)は、「達人から学ぶ! 人をひきつける話し方学」のハピクロ・アカデミーを開講。

先生は、怪談のスペシャリスト・稲川淳二さん。

ジェットコースター方式の話術や、普段の会話にも取り入れることのできる小技など、怪談話をもとに、人をひき付ける話し方のテクニックを、クイズを織り交ぜながら披露していただきました。

(ももいろクローバーZがパーソナリティをつとめるTOKYO FM「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」2016年8月28日放送より)

──”ジェットコースター方式の話術!”

しおりん:うちの高城は霊感が強くて、実際に心霊体験とか多いんですよ。

稲川先生:なるほどね〜。でもね、霊を見る人って出世するんですよ。

昔、歌舞伎の世界では幽霊を見ると出世すると言われていたんですね。

なぜかと言うと、それくらいの感性を持ってないと芸能のお仕事はできませんよという意味なんでしょうね。

れに:私の体験をしたお話をしたいと思うんですけど……

ちょうど1、2年くらい前にお母さんと2人で寝ていたんですよ。夜中の2時くらいに金縛りになって、うなっていたらお母さんが起こして助けてくれたんです。

で、2人で寝直して、今度はお母さんが金縛りになったんです。”お母さんがうなされている”と思って、お母さんのことを起こして。

そんなことが繰り返しあって、計3回くらい、金縛りになってお互いを起こしあってというのが続いたんですよ。

さすがに怖くなって電気つけたら、閉めたはずのふすまが全開に開いてたんですよ。

……以上です(笑)。

しおりん:あ〜、でも怖い怖い!

稲川先生:自分の体験を話す時に、綺麗に話すことはないよね。嘘じゃないわけだから、自分の話し方が一番いいわけですよ。

番組なんかで、「ニュースを怖く話してくれないか」とか言われたりするんですけど、それもおかしいんですよね。

綺麗さっばり言ってもいつまんない、ご自身の言い方で、ご自身の体験を話すから、その状況を”あ〜、なるほどね”と聞くでしょ? 素晴らしい出来ですよ。

しおりん:私も友達とかに怖い話をしたんですけど、「玉井の話はオチがないから怖くない」って言われたんです(笑)。

やっぱり、怖い話をする方だと怖がってほしいじゃないですか? そのためにはどうしたらいいですか?

稲川先生:初めからトーンを落としてもいいと思うの。

話の場合って、日常から非日常に変わる状況が怖いわけじゃない? 日常がないと、寂しいじゃない?

私の怪談は、「おまえは裏切りだ」と言われるんだけど、普通に笑って話していながら、だんだん怖くなってきちゃうんですよ。

気がつくと怖くなってくるんですよ。これは、ジェットコースターと同じなんですよね。

れに:なるほど!

稲川先生:怖いのは分かってるんですよ。だんだん上がっていって”来るかな?”って思った時に”ヒュッ!”と下がる、あの瞬間ですよね。

しおりん:話のジェットコースター! 深い!



──”普段の会話にも取り入れる効果音!”

清野:稲川先生から、「人をひきつける話し方」にまつわるクイズを出題していただきます。

先生、お願いします。

稲川先生:私が怪談話をするとき、より状況を描きやすくするために使っている手段は何でしょうか?

しおりん:効果音を入れる! 稲川淳二さんのお話をよく聞くんですけど、”トントントン”とか、”サーーー”とか、印象的だと思いました。

れに:私も効果音です。効果音をつけたほうが、想像しやすいかなと思いました。

清野:では先生、正解をお願いします!

稲川先生:仰る通り、音です! 例えば、私が「非常階段」と言うじゃないですか?

すると、皆さんそれぞれイメージが違うわけですよね。イメージを固定したくないわけなんですよ。

あまり決め付けたくないので、怪談をやるときは口でやってるんです。

しおりん:なるほど〜〜!

稲川先生:音って不思議な魅力があって、板戸を”ドンドンドンドンドンドン!”ってあるじゃない? あれって、数で雰囲気が違うんですよ。

”ドンドンドン!ドンドンドン!”と、”ドンドンドン!ドンドンドンドン!”と、1つ音が余分なだけで、ふっと入り込んでくるんですよ。



れに:分かる! 想像しやすい〜。



清野:”ドン”の数が1個違うだけで、雰囲気違うんですね。

稲川先生:説明というのは、ある程度はいいんだけど、イメージを膨らませるときには邪魔になったりする場合もあるんですよね。

──”引き込まれる話術!”

清野:稲川先生ならではの、体験をもとにしたクイズを出題していただきます。

稲川先生:次のうち、実際にあったハプニングはどれでしょうか?

1 怪談話をしている途中で、私が金縛りになってしばらく動けなかった

2 大勢のお客さん、スタッフが見ている前で、突然女性が現れてスッと消えた

3 テレビ局で個室トイレに入ったら「助けて…」と、うめき声が聴こえてきて、”おいおい、嫌だな〜”と思ったら、紙がなくて困っていたADさんだった

れに:いや〜、難しいな〜(笑)

清野:1つは違う気がしますけどね(笑)。

しおりん:いや、それであってほしい気はしますね(笑)。



れに:私は1番! お母さんとこういう場面があったんですよ。

話してる最中に、お母さんが立ったまま動かなくなって、しばらくして「いま、金縛りにあってた!」っていうことがあったので、あり得るかなと思いました。

しおりん:私は3番であってほしいなと思いつつ、2番で! こういう事があってもおかしくないのかなって、いろんな人が目撃してるっていうのが怖いですね。

清野:確かに、大勢の前ですからね。では先生、正解をお願いします!

稲川先生:正解は2番です。広島県の三次というのは、有名な妖怪伝説のある都市なんですよ。そこでお祭りがあって、最後に怪談をしたんですね。

1時間だったんですけど、女性の司会者に紹介されて出て行って、ちょうど1時間で終わろうと思ったら、その女性が来て「もう少し続けてください」って言ったから20分オーバーしたんですよ。

終わって袖に戻ったら、マネージャーが「20分オーバーしましたね」って言うから、司会の女性が「続けてくれ」って言うからやったんだよって言うと「あの人言ってませんよ」と言うんですよ。その女性は「本番中ですから、私、言ってません」って言うんですよね。

空耳にしちゃ〜、随分はっきり聞こえたし、”おかしいよな〜”と思ったんですよ。

そのあと、打ち上げで町の方が集まってる宴会場に行ったら、みんな携帯鳴りっぱなしでこっちを見てるんですよ。

”なんだろう?”と思ったら、役場のほうの電話の回線が飛びそうだって言うんですよ。

「稲川さんのお話の終わりに、ふっと女性が立っていて。話が終わった瞬間に上に飛ぶように”ふっ”と消えたけど、あれは何ですか?」って。

しおりん・れに:やだ〜〜〜! こわーーーい!





稲川先生:テレビ局も、新聞社も来てたし、みんな見てたんですよ。

それからしばらくしたら、最後の片付けを済ませてスタッフが飛んできたら真っ青で「実は、うちの女房も見てたんですけど、あれは何ですか?」って言うんですよ。

”あれは何ですか?”っていうのは、明らかにこの世のものじゃないという感じでしたね。

しおりん:やば〜〜い……れにちゃん?(笑)

れに:…………。



清野:高城さん、ラジオでまさかの絶句です(笑)。

しおりん:本当にすごい、エネルギーを吸い取られた感じがしますね(笑)。

清野:今日は怪談をもとに、お話をしていただきましたけど、これは怪談以外にも応用できますね。

仕事のプレゼンとか、発表会とか……。

しおりん:私たちも実践していきたいと思います!

清野:今日は稲川先生に生の話し方を教わりましたが、いかがでしたか?

しおりん:本当に引き込まれて、先生の声が心地良くて、声から引き込まれていくし、素晴らしいなと思いました。

れに:引き込まれるのもあるんですけど、自分の話を聞いてもらいたいなって、”話したいな”という気にさせてくれるのが、すごいなと思いました。

しおりん:話し上手は、聞き上手ですもんね(笑)。

清野:今日の先生は稲川淳二先生でした!

稲川先生:ありがとうございました!

しおりん・れに:先生、今日は本当にありがとうございました!



〈番組概要〉

番組名:「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」

放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット

放送日時:毎週日曜 16:00〜16:55

パーソナリティ:ももいろクローバーZ、清野茂樹

番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/clover/