弁護士といえば、合コンしたい職業ランキング、結婚したい職業ランキングなど、各種ランキング上位の常連で、モテる職業というイメージが根強い。これまで弁護士婚活事情に登場した3人の弁護士も、それぞれタイプは違えどモテていることがうかがわれた。

もっとも、それは男性弁護士に限った話だ。モテまくる男性弁護士にばかりスポットライトが当てられるが、女性弁護士がどのような恋愛をし、どのような男性と結婚するかはあまり知られていない。今回は、そんな女性弁護士の婚活事情をのぞいてみる。



<今週の東京婚活弁護士>
名前:亜希子28歳
勤務先法律事務所:霞が関エリアの中堅法律事務所
年収:約800万円
大学・ロースクール:都内有名私立大学
住まい:中目黒
家賃:15万円
交際ステータス:独身・彼氏なし
好きなおつまみ:たたみいわし


女性弁護士は地味なんてイメージはもう過去のもの


亜希子は特別美人というわけではないが、小動物系の顔をした可愛らしい女性だ。アッシュベージュのミディアムヘアは、大学時代から通う表参道の有名サロンでケアしてもらっている。オンオフを問わない赤文字系のファッションに身を包み、胸元には、一粒ダイヤとイニシャルの華奢なネックレスを重ね付けしている。

そんな亜希子が弁護士をしていると知り、驚く人は多い。所属事務所のボス弁護士が、彼女をクライアントに紹介すれば、秘書と勘違いされることもしばしばだという。テレビで人気の美人弁護士は特殊な例だと思われがちだが、おしゃれで可愛い女性弁護士は増えつつある。

持って生まれた顔立ちで可愛いと言われるかどうかが決まっていた学生時代と違い、ある程度年齢を重ねた後の美人度は、どれだけ見た目に気を遣っているか、年齢に応じた洗練されたセンスを持ち合わせているか、そして、やりがいのある仕事をして輝いているかによるところが大きい。

弁護士を目指すような努力家で向上心の強い女性は、美しくなることにも一生懸命なのだろう。また、彼女たちには、流行のファッションを揃えるだけの経済的余裕もある。

亜希子自身、司法試験に合格し、初めて修習同期の女性たちに会ったときには、思ったより華やかな人が多く驚いたそうだ。


合コンしたい女性の職業ランキング圏外?


一年ほど前、ロースクール時代から付き合っていた彼に突然別れを告げられた亜希子は、目下婚活中だ。この時期の別れが、女性にとって大きな痛手であることは言うまでもない。それが女性弁護士であれば、なおさらだ。

可愛い人が増えてきたと言っても、世間の女性弁護士に対するイメージは昔のままだ。法学部から司法修習にかけての男性率の高い環境もあいまって、これまでは人並みにちやほやされてきた亜希子だが、弁護士になってからは一向にモテないとため息をつく。

弁護士になれば女性に苦労しない生活が保証されていると思われがちな男性とは対照的に、女性の場合、「最後のチャンスである司法修習終了までに相手を見つけられなければ、結婚はあきらめろ」とまで言われるという。

その主な原因は、職業を告げると、多くの男性に敬遠されてしまうことにある。合コンや街コンといった出会いの場で、思わず職業を隠してしまう女性弁護士もいるそうだ。

「気が強そう。」
「異議あり!とか言うんでしょ?」
「離婚するときに高額の慰謝料を請求されそう。」
「俺より全然稼いでるんでしょ?」
「弁護士?すごいね!先生、俺が捕まったらお願いしますよ!」

男性に悪気がないことは分かるのだが、出会いの場に行くたびにこんなセリフを投げかけられ、亜希子はうんざりしているという。


女性弁護士の夫の9割は...?


女性弁護士の夫の9割は弁護士


女性弁護士も、皆が皆独身というわけではなく、むしろ普通に結婚している人の方が多い。ただ、結婚相手は、亜希子の知り合いを見渡す限り、9割が弁護士だという。別の事務所で働く夫婦もいれば、2人で事務所を経営している夫婦も多い。

他の職業の人からは敬遠されてしまうことに加え、やはり、法学部、ロースクール、司法修習と、弁護士志望の男女が一緒に過ごす時間が圧倒的に長いことが理由なのだろう。

「隼人くんも言ってたけど、自分の恋愛や結婚のことになると全然論理的になんて考えられないよ。弁護士だって普通の女性と同じなのに…。それに、収入もちゃんとあって、転勤もなくて、資格業だからある程度自分のペースで働ける女性弁護士は、結婚相手としてはそう悪くないと思うんだけどね。」

そう話す亜希子自身は、真面目に働いてさえいれば、結婚する男性の職業にこだわりはないという。



女性弁護士が恋するレストラン


中目黒在住の亜希子が、よく行く中目黒でお気に入りのレストランは、『ICARO』と『クオーレアズーロ』だ。

『ICARO』は、何を食べても美味しく、食べログ4超えにふさわしいさすがの実力で、『クオーレアズーロ』は、可愛らしく気軽に使えるお店でありながら、どの料理にも楽しい驚きが満載なところが気に入っているという。

付き合っていた彼と行って印象に残っているレストランは、代々木上原の『セララバアド』だという。『セララバアド』といえば、なんといっても根セロリで折った鶴。そのインスタジェニックな美しさに歓声を上げ、思わずたくさん写真を撮ってしまったことが懐かしいと話す。




婚前契約を結ぶのか?:No


「あのね、そういう質問が女性弁護士を結婚から遠ざけてるの。」

怒ったふりをしてみせる亜希子。彼女のうんざりワードに新たな一つを加えてしまったようだ。

男性を委縮させがちな弁護士という職業についていると、亜希子のように、恋愛や結婚について悩みが多いのは当然かもしれない。

しかし、モデルやCAのようなモテることの多い職業であったとしても、弁護士のような男性に敬遠されることの多い職業であったとしても、素敵な結婚相手に巡り合えるかは、結局個人にとっては、0か100のいずれかでしかないのだ。いい男が皆20代前半のモデルや美人CAと結婚しているわけではない。

東京婚活市場に身を置いていると、モテの代名詞の宝庫のような強者に気おされたり、まことしやかにささやかれる数々の噂に振り回されることもあるかもしれない。しかし、亜希子には、今時の女性といった感じの外見とは裏腹に、真面目で依頼者のために努力を惜しまないところや、明るく好奇心旺盛なところなど、たくさんある自分の魅力を見失わずにいてほしい。

【これまでの婚活弁護士事情】
Vol.1:東京婚活市場における弁護士はもはやAAAランクではない?
Vol.2:婚前契約を結ばないと結婚はしない。34歳エリート弁護士の結婚観
Vol.3:モテる要素しかないイケメン弁護士が、いつも恋人に振られてしまう理由