NTTレゾナント、次の10年は「お客様起点」で売上高1000億円へ
若井氏は、今後の事業展開の方向性として「これまでは、どのお客様にも同じサービスを提供してきたが、今後はお客様ごとのTPOに応じてサービスを最適化していく。すなわち、“サービス起点”から“お客様起点”で、事業全体を連携させていく」という。これまではgooやNTT-X Storeなどのサービスごとにシステムを構築・改良してきたものを連携し、横断的なデータ解析によりユーザーの行動を予測する“行動支援サービス(おもてなし)”を実現するとしている。
たとえば、「教えて! goo」などで得られる知的関心から次のアクションを予測することができれば、キーワード検索結果の表示画面の優先順位、また、画面に表示する広告などを、より利用者に快適なものにすることができるという。このような分析予測技術を取り入れた検索エンジンを「おもてなし検索」として2014年3月から実験的に開発に取り組んでいるが、その検索結果は優先順位は、性別、年齢、使用端末、居住地域などによって異なり、同一人物に対しても検索を実施した時間によっても表示結果が異なるものになる。
このようなデータ分析を活用した行動予測技術は、広告ビジネスにも有効。「ROI(費用対効果)志向が強まっている広告クライアント、また、ウザイと感じる広告を避けたいユーザーの双方に納得される広告の販売が可能になる。すでに、“教えて! goo”を活用したオーディエンスターゲティングは、ノンターゲティングに比べ、トップページでのCTR(クリック率)が4.1倍、CVR(コンバージョン率)は1.5倍になるなど目に見えて効果が高い」(若井氏)と、今後の広告の柱に育成する考え。
さらに、Web上のデータや検索ログなど取り扱うデータ領域を拡大し、それらを分析する技術・基盤を強化することによって、法人向けのソリューションビジネスの拡大に活かす。特に、リアルタイム分散処理技術や機械学習技術などによる「分析予測技術」、HTML5等スマートデバイス向けのUI/UX技術など「Web技術」、Android/iOS等のOS技術、DevOps技術などの「スマートデバイス制御技術」などを磨いていく。中でも、クラウド型スマートフォン実機検証サービス「Developers Appkit Box(DAKB)」はすでに世界100カ国超にユーザーを抱えることから、グローバル化を加速させる。
若井氏は、次の10年に向けて「“レゾナントといえば○○”といわれるような、カテゴリーナンバーワンの柱を何本か立てていき、成長領域を拡大する」という。当面は、Q&Aサービスの「教えて! goo」、PC系専業ECの「NTT-X Store」、広告掲載店舗数でNo.1をめざす「地域情報サービス」、そして、リモート検証サービスでNo.1をめざす開発者支援ポータル「DAKB」などに注力する計画。(編集担当:徳永浩)
