奥菜恵(47)が明かす20歳の誕生日に出版した写真集秘話 写真家の西田幸樹氏に「『写真の世界に入り込めたときのほうが楽でいられる』と教えていただいた」
透明感あふれる美少女として、1990年代のドラマで多くのヒロインを演じた奥菜恵(47)。写真集『ESCAPE』(ワニブックス刊、1999年)には、少女から大人へと移ろう瞬間が切り取られている。カメラマンの西田幸樹氏が活動40周年を迎えるにあたり、当時の撮影の想い出を明かしてくれた。
【写真】西田幸樹氏が撮影した奥菜恵の写真集『ESCAPE』よりアザーカット
「数か月前に写真展に伺った際、久しぶりに西田さんにお会いしたんです。何年ぶりだろうというくらい時間が空いていたのに、西田さんの穏やかな雰囲気はまったくお変わりなくて。まるで親戚のおじさんに再会したような、温かい気持ちでお話しさせていただきました」
当時は毎月のように海外でグラビア撮影を行なっていたという奥菜。多くの現場を共にした西田氏からは、表現との向き合い方も学んだと振り返る。
「当時は、自分がどうすれば心を楽にしてカメラの前に立てるのかを、常に模索していました。『もっと笑って』と言われれば言われるほど、気持ちが追いつかなくなってしまう時期があって。だからこそ、無理に表情を作るのではなく、自然に笑える状態をどう作るかを大切にしていました。想像の世界に入ることもあれば、その場の空気に身を委ねることも。ちょうどその頃に西田さんにたくさん撮っていただき、『写真の世界に入り込めたときのほうが楽でいられる』という感覚を教えていただいた気がします」
13歳でドラマデビューして以来 "美少女""清純派"といったイメージをもたれてきたが、自身はそうしたイメージをどのように捉えていたのだろうか。
「自分ではいたって普通だと思っていて、『皆さんは、そういうふうに見てくださるんだな』という感覚でした。もともと人見知りで恥ずかしがり屋ですし、人前に立つのも得意ではなくて。それは今もあまり変わっていないんです。ただ、根っこにはすごく負けず嫌いな自分がいて。自分をアピールするのが得意ではなかったので、オーディションもたくさん受けて、たくさん落ちました。そうした経験の中で、負けず嫌いな気持ちに支えられながら歩んできたのかなと思います」
酵素風呂でリフレッシュ
現在は俳優業のかたわら、プロデュースやフードバンク×居場所づくりプロジェクト『まるのWA』を立ち上げるなど、活動の幅を広げている。多忙な日々を支えるのは、自分自身を慈しむひとときと家族と過ごす時間だ。
「仕事は『やる』と決めたら全力で集中してしまうタイプなので、うまく自分の機嫌を取りながら向き合っています。リフレッシュの定番は酵素風呂。顔がゆでダコみたいに真っ赤になりますが(笑)、娘と一緒に汗をかいて、お肌がツルツルになる時間を共有するのが楽しいんです」
日々のリフレッシュや美容も、高校生と中学生になる二人の娘と共有しているという。
「酵素シロップは毎日欠かさず飲んでいます。娘たちも年頃なので、お肌の調子やダイエットを意識することもあって。そんなときは一緒に食生活を見直して、野菜や果物、発酵食品を多く取るようにしています。スーパーに一緒に行ったり、犬の散歩に出かけたり、そういう時間も大切にしています」
飾らず、自分のペースで歩みを続けてきた奥菜。その言葉の端々からは、今をしなやかに生きる強さがにじんでいた。
【プロフィール】
奥菜恵(おきな・めぐみ)/1979年生まれ、広島県出身。1992年にドラマ『パ★テ★オ』(フジテレビ系)でデビュー。以降、女優として数多くのドラマや映画、舞台など幅広い分野で活躍。2026年1月には出演作『とれ!』が劇場公開された。俳優業以外にも、フードバンク×居場所作りプロジェクト『まるのWA』を立ち上げるなど幅広く活動。
取材・文/上野裕子(ピークス)
※週刊ポスト2026年5月22日号
