高校のない離島で進学のために島を離れる「島立ち」。この春、下甑島を離れ、新たな生活をスタートした16歳の少年を取材しました。

「寂しい気持ちと楽しみな気持ちで複雑な感じ」

先月、下甑島の海星中学校を卒業した四角太河さん(16)です。同じ中学校から、今年は10人が進学のため島を離れました。

鹿児島中央駅に到着した太河さん。少し落ち着かない様子です。

(四角太河さん)「島では見ないような光景。人が多くて目が回る。友達ができるか不安もあるけど、がんばっていきたい」

高校生で2歳年上の姉・彩花さんが迎えに来てくれました。新生活の準備を手伝おうと、先回りしていた両親とも合流。入学する錦江湾高校に向かいます。

これから3年間を過ごす寮に到着しました。この部屋で学年が1つ上の先輩と共同生活が始まります。

(四角太河さん)「すごく楽しみ。慣れないことだけど、だんだん慣れていけばいい」

どこか不安そうな太河さん。両親は「たくさんの経験を積んで成長してほしい」とエールをおくります。

(父・公一さん)「自分の人生を楽しむように、必死に努力することを分かってほしい」

(母・涼子さん)「すごく寂しいが、がんばってほしい。楽しんでくれれば、3年間それでいい」

大河さんは3人きょうだいの末っ子。甘えん坊な性格だったといいます。きょうだい最後の島立ちです。

今年、錦江湾高校には117人が入学しました。

(クラス担任)「学級総務をきょう決定したい。やりたい人?」

沈黙が続く中…

太河さんが挙手。

(クラス担任)「おっ、四角!お願いします」

積極的な行動で、高校生活がスタートしました。

(四角太河さん)「勉強を第一にがんばり、部活も真剣に取り組みたい」

目標は“大学への進学”。島立ちした16歳の少年が新たな一歩を踏み出しました。