加入中の保険

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新入社員のときに生保レディに勧められるがままに加入し、結婚したら代理店の言うとおりに保険を増やし、内容もよく把握していない。そんなあなたが何気なく保険の見直しをしてしまうと、大損するかもしれない。

■逓減定期+収入保障

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ケース(3) Cさん(43歳・会社員)
家族構成:妻(42歳・パート)、長女(10歳)、次女(7歳)
・2年前に、それまで加入していた更新型の定期つき終身保険を、乗り合い代理店で見直した。
・保険料が更新ごとに上がっていく不安はなくなったが、どうも保険料が高いような気がする。
・新たに加入したのは、収入保障保険と逓減定期保険の2本で、トータルの死亡保障額は約6000万円。
・徐々に減額していくとはいえ、本当にこれほど死亡保障が必要なのか。また、あえて2本に分ける意味も結局よくわからない。

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Cさんが生命保険の見直しをしたのは2年前。それまで加入していた定期保険特約付き終身保険の保険料が更新ごとに上がっていくことを知り、払い続けられるか不安になった。そこで、最近よく街中で見かける生命保険の乗り合い代理店を訪ねたのだ。

代理店で進められた保険に見直した後は、以前とほぼ変わらない保険料で死亡保障と医療保障を確保できるようになり、更新ごとに保険料がアップするという不安からは解放された。だが、最近になって、雑誌の生命保険特集を読んで、「自分はもっと保険料を抑えられたのではないだろうか?」と、疑問に思うようになったという。

気になっているのが死亡保障。内訳は、収入保障保険が年金月額17万円(当初の一括受け取り死亡保障額約3894万円)で保険期間は65歳まで。もう一本は逓減定期保険で、当初の保障額は2000万円。徐々に減額して、56歳で保障が切れる。

2つの保障額の合計は当初約6000万円と高額になるが、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんの試算では、「会社員で遺族厚生年金もあるCさんの死亡保障は4300万円ほどが適正範囲」だという。

保険代理店では専用ソフトを使って、現状の生活費や住居費、希望する子どもの教育プランなどをもとに必要保障額の試算を行うのが一般的だ。だが、貯蓄額など計上しなくてもよい項目も含まれており、必要保障額が高額になる傾向にある。

収入保障保険と逓減定期保険の2本立てで死亡保障に加入するパターンも乗り合い代理店で契約した人に多い。いずれの保険も経過年数とともに保障額が減額していくので、一般的な定期保険や終身保険と比べると保険料が安いのは事実。しかし、八ツ井さんは「1本で必要な保障を確保したほうが保険料は抑えられるし、似たような保障を2本に分ける必要性は薄い」という。

代理店では「年金形式でもらえる収入保障保険は日々の生活費に使い、教育費などのために一時金でもらえる逓減定期保険が安心」というセールストークがよく使われるが、収入保障保険も希望すれば一時金で受け取ることは可能だ。それなのに、死亡保障をわざわざ2本に分けて契約させるのは、代理店が手数料を稼ぐためと思われても仕方ない。

2本で合計約6000万円のCさんの死亡保障を、収入保障保険1本にまとめて適正な保障額4385万円に見直した場合は、今後22年間に支払う保険料総額は約41万円も節約できる。

疑問に思ったら、とりあえず調べてみよう。保険は一度入ったら入りっぱなしという人も多いが、いつでも見直しは可能なのだ。

■精神安定剤服用で保険の見直し不可能に!?

うつ病などの精神疾患によって医療機関を受診する人が増えている。厚生労働省の患者調査では、02年に258.4万人だった精神疾患の患者は、11年には320.1万人に増加。実は、うつ病の増加は、保険契約にも影響を及ぼしているのだ。

生命保険に加入を希望する人には、契約前に健康状態や職業などを報告する「告知義務」がある。病歴をごまかすと告知義務違反となり、加入しても保険金や給付金を払ってもらえなくなる場合がある。

過去に病歴がある場合、過去5年以内のものは告知するのが一般的だ。入院や通院、決まった薬を服用していると、条件付きの加入か、加入を断られることもある。うつ病などの精神疾患は治療が長引くケースがあり、さらに告知をすれば加入できない可能性が高い。軽い気持ちで処方してもらった精神安定剤や睡眠導入剤が影響することも。健康でないと保険の見直しはできないこともあるので注意しよう。

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八ツ井 慶子(やつい・けいこ)
ファイナンシャルプランナー。
1973年、埼玉県生まれ。「家計の見直し相談センター」を経て独立。個人相談を中心に執筆、講演を行う。著書に『お金の不安に答える本 女子用』など。

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(早川幸子=文、図版作成)