【千葉県】 海に生きる人々の血が流れさばさばとしていて謙虚
千葉県だけではないが、首都・東京のすぐ隣に位置していることが、この県の「県民性」になによりも大きな影響を及ぼしている。人々が好むと好まざるとにかかわらず、年々歳々「東京」がそれを侵蝕してしまっているからである。現代のような高度情報化社会にあっては、東京と遠く離れている道府県でもその影響から逃れるのは困難だが、隣接しているとなればなおさらだろう。
しかし、千葉県でも東京から離れた房総半島の南半分は、今でも独特の気質が顕著に見られる。旧国名「安房」は四国の「阿波(徳島)」と同音だが、それもそのはず、この地の人々はもともと四国から黒潮に乗ってやってきた人を祖としているのだ。
海と日夜接する人々は概して、細かなことにこだわらず、さばさばしている。すべてを飲み込んでしまうこともある海のような自然を前にすると、人間は逆立ちしても勝てないという一種あきらめにも似た気持ちを抱くからだ。そして、それは逆に、あまり我を張らない、謙虚な生き方にも通じている。ただ、すぐ隣の東京の存在があまりに大きいため、それが、今日がよければそれでよしとする投げやりなものに変わってしまうこともある。
なかには、身も心も東京人になりきろうと、自ら千葉の独自性を打ち捨てようとする人たちもいるようだ。そうした一部の千葉県人は別として、一般的には、「東京」のことを強調しすぎるのは得策ではない。それより、悠々と生きたいと願う本来の気質に触れる、スローな接し方を心がけたほうがうまくいきそうである。
◆千葉県データ◆県庁所在地:千葉市/人口:618万5793人(H21年)/面積:5157平方キロメートル/農業産出額:4119 億円(H19年)/県の木:マキ/県の花:なのはな/県の鳥:ホオジロ
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