70代の記憶力は20歳の半分?精神科医が教える、脳を活性化する「簡単習慣」
人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気に楽しく暮らすための知識をご紹介します
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女性2人が、こんな会話をしていました。
「体の調子は悪くないんだけど、どうも近頃、ボーッとしちゃって」
「あら、そうなの。じつは私も最近、人の名前や物の名前がパッと出てこないの」
「やっぱりそう? それから、昔のことは覚えているのに昨日のことが思い出せなかったり」
「そうそう、前からやっていたことは難なくできるんだけど、新しいことは全然覚えられなくて」
介護なしで老後を過ごす……。そのためには体だけではなく、脳も元気に保つことが大切です。しかし、年をとれば脳が衰えていくのに逆らうことはできません。
40~60代の人の8割以上が…
たとえば、とっさに人の名前が出なくて、「ほら、あの人、なんて名前だったかな」とうろたえたりするのは誰にでもあること。
物の名前が出なくて、「それ、取って」とか「あれがほしい」など、会話が「あれ」「それ」ばかりという人もいるでしょう。
40~60代の人の8割以上が、「わかっているのに人の名前や物の名前が出てこない」と実感しているそうです。
たしかに、記憶力そのものは加齢とともに衰えていくもので、たとえば70代の記憶力は20歳の頃の半分くらいといわれています。
でも、脳もきちんと鍛えれば、簡単に衰えることはありません。
大切な話を聞くときは…

(写真:stock.adobe.com)
「ニューロン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。脳にある神経細胞で、脳内に張り巡らされたネットワークのようなものです。脳を使うとニューロンはより綿密で緻密なネットワークをつくることがわかっています。
衰えのない健康な脳をつくるには、「見たり、聞いたり」が一番。もちろん、見たものをしっかり認識し、人の話をきちんと聞くことが大切で、ボーッとしていたら見聞きしていることにはなりません。
とくに大切な話を聞くときには、メモをとるのがポイントで、耳も目も手も使いますから、脳にとって刺激になります。
「あれ、いま、何の話を聞いていたのかしら?」と、5分前に聞いた話を忘れがちな人でも、メモを見直せば一目瞭然でしょう。
運動選手の多くは、トレーニングを休むことに抵抗を感じています。なぜなら、「練習を1日休むと、それを取り返すのに3日かかる。だったら、毎日少しずつでもトレーニングを続けるほうが、肉体的にも精神的にもいい」というのです。
脳も同じで、毎日の脳トレが大切ということでしょう。
