【暴力で降格】元横綱・照ノ富士の「ビジネス」にも執行部が激怒…相撲部屋の「稽古見学ツアー」一律自粛に親方衆が大困惑
元横綱・照ノ富士の「暴走」
弟子である伯乃富士に暴力を振るったとして、2階級降格処分が決まった元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱親方(34歳)。実は降格処分の裏側で、伊勢ヶ濱親方の「暴走」をきっかけとした「ある通達」も行われていた。
「ツヨイヨ〜!」
2026年2月13日、夕暮れ時の東京・墨田区。伊勢ヶ濱部屋から出てきたインバウンド(訪日外国人客)の若者グループは、興奮冷めやらぬ様子でスマートフォンの画面を記者に差し出した。
そこに映っていたのは、信じがたい光景だった。スパッツの上にまわしを締めた若者が、「聖域」であるはずの土俵に上がり、力士にぶつかっていく――。それは「稽古見学」の域をはるかに超えていた。
それから約2ヵ月。日本相撲協会が、旅行代理店と提携した「稽古見学ツアー」を自粛するよう、各部屋に通達を出したことがわかった。角界関係者が内情を明かす。
「これまで複数の部屋が代理店経由で朝稽古を公開してきましたが、明確なルールはなく、各師匠の裁量に委ねられていました。しかし、過度な商業利用が見られるようになり、『相撲部屋は見世物小屋ではない』との批判が噴出。どこまで許容すべきか、協会内では線引きを議論していました」
協会が明確な「待った」を突きつける決定打となったのが、2025年6月に名門・伊勢ヶ濱部屋を継承した元横綱・照ノ富士による「伝統を軽視する暴走」だ。
1万5000円で現役力士と「対戦」
伊勢ヶ濱親方は部屋継承からわずか2カ月後、インバウンド向け観光ツアーを手がける企業と提携して「相撲体験ツアー」を開始。驚くことに、午前中の「朝稽古見学」のみならず、午後4時半からは1人1万5000円という料金で、観光客を土俵に上げ、現役力士と「対戦」させるコースを設けていた。
「土俵は本来、神事に関わる神聖な場所。1万5000円で『稽古体験』を切り売りするのは、協会が黙認してきた『稽古見学』の範疇を完全に超えています」(同前)
伊勢ヶ濱部屋の稽古見学ツアーをめぐっては、近隣住民からも冷ややかな視線が注がれていた。
「朝だけではなく夕方までインバウンドが騒がしい。にもかかわらず、部屋からは挨拶ひとつない。昔の相撲部屋だったらありえません。インバウンド相手の『稽古』に駆り出される若手力士が気の毒です」
今回の通達は、ツアーそのものの自粛を求める極めて厳しいものだという。商業目的であれば、インバウンド向けであろうが日本人向けであろうが関係なく禁じられる。一方で、タニマチが知人らを部屋に連れて来るような、従来の稽古見学はこれまで通り許容されるとみられている。
「照ノ富士、カネ儲けに走りすぎだ」
「今回の通達の背景には、協会執行部の顔ぶれが変わったことも影響しています。とりわけ『将来の理事長候補』といわれる藤島親方(元大関・武双山)はある意味、原理主義者ですからね。ビジネスに走る若手親方が増える中、伝統を汚す行為には一切妥協しない構えです」(前出・角界関係者)
とばっちりを受けた形の一部の相撲部屋からは、伊勢ヶ濱親方への「恨み節」が漏れ伝わってくる。別の角界関係者が言う。
「他の部屋が目立たないように細々とツアーを行っている中、伊勢ヶ濱部屋は募集サイトで派手に宣伝し、土俵に観光客を上げてしまった。『照ノ富士、何やってんだよ。カネ儲けに走りすぎだ』というのが本音でしょう。あそこまでやったら、執行部が動くのは目に見えていた。また、現役力士が相手をするというのは、引退した力士の食い扶持を奪うことにもつながります。体験型相撲ショーで引退後の収入を得ている元力士も多いですから。
とはいえ、有力タニマチを持たない部屋にとって、ツアー収入は貴重な運営資金になっていた。今回の自粛要請で、今後の部屋運営に頭を抱える親方も出てくるでしょう」
事実関係について、日本相撲協会広報部に質問状を送ったが、「コメントはなし、でお願いします」という回答だった。
元横綱への風当たりは、ますます強くなりそうだ。
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