パート先で再会した元カレ。過干渉な母に別れさせられた苦い記憶がよみがえる


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お見合いで結婚し、子どもにも恵まれ、何不自由ない生活を送っていた55歳の妻・ヨシ子。ある日、彼女は「お醤油を買いに行ってくる」と夜中に出かけたきり、夫・康の前から忽然と姿を消してしまいます。警察に相談するもそれらしい事件や事故はない…。夫婦円満だったのに、ヨシ子が姿を消す理由がわからず途方に暮れる康。唯一の手がかりは、ごみ箱に破り捨てられていたメモに書かれた男性の名前と電話番号でした――。

熟年夫婦の危機を鋭く描く、人気作家・野原広子初のクライムミステリー『うちのツマ知りませんか?』を15回連載でお送りします。今回は第11回です。

※本記事は野原広子著の書籍『うちのツマ知りませんか?』から一部抜粋・編集しました。

相関図


今って朝?


私これから仕事なの


ビクッ


おまえここの子?


もしかして...ヨシ子?


もしかして田中先輩?


あれからもずっとこの町にいるんだ...


ごめんなさい、母が...


あの頃...あれが正しいと思っていた


著=野原広子/『うちのツマ知りませんか?』