天然から“育てる”時代へ?「ラボグロウン宝石」という選択【宝石・ジュエリー図鑑】
環境や資源の持続可能性 科学の力で宝石をつくるとりくみ
人工的に宝石を生み出すとりくみがあります。人の手によって研究所で好きな大きさや形に宝石をつくるとりくみです。このとりくみは、環境や資源の持続可能性の観点から支持されつつあります。
科学の力で宝石を育てる
限られた資源を新たに採掘することなく、科学の力を使って人工的に宝石を育てる「ラボグロウン」というとりくみがあります。
成分などは天然の宝石と同じですが、石にとって理想的な環境で育成されるため、透明度などの品質がすぐれていたり、理想のサイズにすることができたりします。
また、天然の宝石よりも手に入れやすい価格であることも人気です。
たとえば、大きなサイズのものがなかなかとれない希少なアレキサンドライトですが、研究所で育てたものであれば、ぜいたくにあしらったジュエリーをつくることも可能になります。
ラボグロウンの魅力
長い年月をかけて自然がつくり出す天然石には、色にムラがあったり、なかに異物が入ってしまったりすることがあります。研究所で育てるラボグロウンでは、透明度が高く、なかに異物が入りにくいのでとても理想的な品質、大きさ、形の宝石をつくることができます。
話したくなるネタ「宝石とSDGs」
SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)は、未来の地球をまもるための貧困や不平等、気候変動への対策、自然をまもるとりくみなどをさします。身近なところだとレジ袋が有料になってエコバッグをもつ人が増えたり、食べられるのに捨てられてしまう食品(食品ロス)を減らすことを目標にかかげたりといったものがあげられます。
もちろん、宝石とSDGsも無関係ではありません。宝石を掘り起こすことによる自然や働く人への影響などについても考えていかなければなりません。
