アークエッジ・スペース、JAXA「低軌道測位衛星システムの要素技術及び関連するシステムの検討」の事業者に選定

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超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用などを手がけるアークエッジ・スペースは2025年10月7日、JAXAが実施する「低軌道測位衛星システム(Dedicated LEO PNT:以下、LEO PNT)の要素技術及び関連するシステムの検討」の事業者に選定されたと発表しました。契約は2025年9月8日付で締結され、事業期間は2025年9月から2026年3月までです。


【▲ 「GNSSは約2万km、LEO PNTは高度500〜1,200kmの低軌道を利用します(Credit: アークエッジスペース)」】

同社によると、LEO PNTは高度500〜1200kmの低軌道を周回する小型衛星コンステレーションにより、高強度・高精度の測位情報をグローバルに提供することを目指す仕組みです。GNSS信号の弱さに起因するジャミング(妨害)やスプーフィング(欺瞞)などの脅威を補完する「頑健な」測位サービスとして期待されており、今回の検討ではGNSSに依存しない代替PNT(alternative PNT)の観点から、信号設計、受信技術、システム検討を進めるとしています。


【▲「LEO PNTの複数衛星からの近距離信号により、可用性と耐妨害性の向上が期待されます(Credit: アークエッジスペース)」】

公表資料では、送信周波数としてC帯(C1帯:5010-5030MHz、C2-4帯:5030-5250MHz)に加え、S帯およびL帯の活用を考慮した信号設計を特徴として挙げています。あわせて、GNSSが利用できない場合でも継続運用可能な設計方針(resilient GNSS-independent alternative PNT)や、地上受信側の頑健性を高める受信技術の検討項目も記載されています。


【▲「QZSSにLEO PNTを重ねることで、サービスエリアや精度の向上が見込まれます(Credit: アークエッジスペース)」】

本件は、2024年10月〜2025年3月に実施されたJAXAのLEO PNTフェーズ(Feasibility Study その1)に続く取り組みで、LEO PNTによる代替PNT基盤の獲得を目的としています。


 


 


編集/sorae編集部


(編集部注:本記事はリリース情報にもとづく第三者報道です。詳細や最新情報は公式サイトを参照してください)


参考文献・出典アークエッジ・スペース、 JAXA「低軌道測位衛星システム(Dedicated LEO PNT)に関する 要素技術及び関連するシステムの検討」の事業者として選定 〜既存GNSSを補完する頑健な衛星測位システムの構築に係る検討を本格化〜