番組で異例の「お気持ち表明」まで…“斉藤問題”を受け日本テレビ局内で高まる「吉本興業への不信感」

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「うやむやにできると思っていたのではないか」

元『ジャングルポケット』の斉藤慎二容疑者(41)の書類送検を受けて、関係の深かった日本テレビの“異例対応”が注目を集めている。

看板アナの水卜麻美(37)がMCを務め、かつて曜日レギュラーとして出演していた情報番組『ZIP!』では、10月8日にこの話題を伝える中、「今回の報道に関して非常に驚き、遺憾に思っております」とコメント。さらに「日本テレビは斉藤慎二メンバーについては体調不良と伺っておりました」と吉本興業から本件について説明を受けていなかったと明かしたのだ。

この対応について、日テレ上層部すら「完全に寝耳に水だったと驚愕している」と明かすのはある同局関係者だ。

「吉本サイドの対応に、日テレ側は納得していません。実は現場レベルでは早くから女性トラブルがあったと伝わっていました。でも9月25日に『ZIP!』を降板する時も、吉本側は体調不良を貫き通してきましたし、吉本がそう主張するなら追及できなかった。7月以降、警察に聴取され本人が精神的にまいっていたなら、それが嘘とは言えないが、ただの方便ですよね。

蓋を開けてみればこのような大問題だったわけですが、吉本サイドからは『斉藤から細かくすべてを聞いていたわけではなかったので、実態を伝えられなかった』と平謝りって感じです。本来、女性への性加害で事情聴取をされた時点でアウトです。昨年、不倫疑惑報道で謹慎した時も『ZIP!』を降板させなかったのに、この対応はないでしょう。局内では吉本への不信感が高まっています」

10月7日、妻でタレントの瀬戸サオリ(36)はコメントを発表。斉藤容疑者の不貞行為は認めつつ、不同意だったことは一部否定している。

「事務所として、斉藤が一方的に悪いわけじゃなく、性加害じゃないと信じていたのかもしれません。ただ斉藤の主張は信じながらも、水面下では被害女性と示談交渉を進めていたようです。示談が成立すればうやむやにできると踏んで、女性が被害届を出す直前まで黙っていたのではないかと勘繰ってしまいます」(同出)

ブランドイメージ低下への危惧も

吉本がここまで後手に回ってしまったのはなぜか。その裏には現在裁判中の松本人志問題があったのだと分析するのは大手芸能プロ幹部だ。

「松本人志の裁判が正念場だから、吉本は『性加害問題』にナーバスになっていて、テレビ局への中途半端な対応につながったのだろう。松本に続き、またも別の芸人が性加害で問題を起こしたことが明るみになれば、ブランドイメージに大きな傷がつく。大阪万博アンバサダーの『ダウンタウン』は浜田雅功とともに、いまだ松本が起用されています。イメージダウンが加速し、他の大型案件にも影響が及ばないか神経質になっているのです」

被害女性は取り調べに対し、「絶対に許さない」と供述しているといい、今後も捜査が続いていくこととなる。もし起訴され有罪となれば、不同意性交罪の法定刑は5年以上の拘禁刑だ。今後、斉藤容疑者はどうなってしまうのか。

「仮に不起訴になっても、芸能界復帰は非常に困難でしょう。昨年の2度の不倫疑惑報道も含め、1年弱で3度目の不祥事。しかも、今回は警察沙汰ですから、芸人としてのダメージは計り知れない」(同前)

後ろ盾の吉本興業は契約を解除した。斉藤容疑者に残されているのは被害者や家族への贖罪の道だけだろう。

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