【セルジオ越後】2次予選は日本にとって不運な組み合わせ。二ケタ得点の試合を何回も見せられても…
モンゴルにしても、ミャンマーにしても本当にこの大変な時期に、よく日本に来て試合をやってくれたと思うよ。とくにミャンマーはコロナ禍というだけでなく、内政面の情勢も緊迫している中で、軍事政権に抗議して招集を拒否した選手もいると聞く。様々な圧力がかかるなかでのプレーはコンディション調整も含めて簡単ではなかっただろうね。
この試合で5点取った大迫も、ワールドカップ予選6試合連続ゴールを記録した南野も、なかなかゴールが取れなくて苦しんだシーズンだったはずなのに、日本に帰ってくればこんなに点が取れてしまう。観ている人たちは錯覚してしまうよね。「やっぱり大迫は半端ない」って。
一方で2次予選はイランや韓国が中東勢に苦戦するなど、グループによってレベルの差がハッキリ分かれたようだ。日本は中東勢と当たらなかったことで、ひょっとしたら組分けに恵まれたと言えるのかもしれないけど、僕は日本にとっては不運、恵まれなかった組み合わせだったと思う。なぜなら、14-0とか10-0という試合を繰り返しても、森保監督の言うような「成長につながる」試合になったとは思えないからだ。
もちろん、予選なんだからこなさなくてはならない試合なのは分かっている。選手たちも必死にやっているからこそ、これだけの大差がつく。でもアジアでこの試合をやっている限りは強くならないし、あまりに力の差の大きい試合を生み出してしまう予選システムは、アジア全体の底上げにもつながらない。
キャプテンの吉田も試合前日の会見で、2次予選のレベル差について改善の余地があると語っていたようだけど、選手からも疑問の声が上がるくらいなんだ。日本サッカーを強くするという原点に立って、アジアの底上げのために、動くべき人たちに動いてもらいたいね。
【PHOTO】大迫半端ない!5得点をあげたエース・大迫勇也を大特集!
日本は6連勝で2次予選突破を決めたけど、次の最終予選の対戦相手はこれほど楽に勝てるわけじゃない。正直、2次予選のことは忘れてしまったほうがいい。変に自分たちは強いと錯覚するような試合を覚えていてもいいことはないからね。
そういう意味では、ジャマイカがどんなチームで来るのかは分からないが、11日のセルビア戦は楽しみだ。監督のピクシーが良いチームを連れてきてくれるんじゃないかという期待感はあるよ。ヨーロッパの強豪を相手に大量点とは言わないけど、2点、3点くらいは取ってもらいたい。大迫や南野も、そうした相手から点を取れば、今季苦しみながらもヨーロッパで揉まれてきた甲斐があったというものじゃないかな。
とにかく、日本はアジアにいる限り、強化としての意味がある試合をどれだけこなせるかが重要だよ。ヨーロッパや南米の強豪国は、それこそ厳しい予選を勝ち抜いてくる。日本はつねに強化の環境を整える努力をしていくべきだよ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
