女優の樹木希林さんが世を去って、15日で早くも1年になる。なぜか、いまだに亡くなった気がせず、悲しみが湧いてこない。この1年、多くの書店で故人の本を見かけた。それも亡くなった気がしない一因だろう。行きつけの書店のベストセラーコーナーにも、故人に関する本が3冊並んでいた。一冊手に取り、その疑問が解けたような気がした。「私の場合は特に生と死に関して境がないような感覚があるんですよ」(文春新書『一